スクリーニング・セッション 〜真夏の真昼の課外授業〜

上映スケジュール

7/20(土)12:00〜15:00 vol.1 7/24(水)13:00〜16:00 vol.2 7/25(木)13:00〜16:00 vol.3

料金

一般:¥1,000 ★シネマカレッジ京都受講生は無料

映画を観る。映画を語る。 未知の扉が開かれる。

シネマカレッジ京都×立誠・シネマ・プロジェクト
スクリーニング・セッション 〜真夏の真昼の課外授業〜


シネマカレッジ京都は、ただいま5月からはじまった前期の各クラスが開講中で、
各クラス折り返しを過ぎ、佳境に入っています。

そんななか、今回は、元・立誠小学校 特設シアターで、
講師の制作した映画上映とトーク(レクチャー)を企画します。

シネマカレッジ京都の受講生の皆さんには、いつも受講している講師の作品を観る絶好の機会です。
映画の作り手が何を見て何を考えているのか。それを知ることは、とても大事なこと。

今回上映する作品はどれも、これまでに様々な評価を受けた驚くべき映画たちです。
俳優・演技クラスの受講生だけでなく、企画・脚本クラス、
配給・宣伝クラスのみなさんもぜひご参加ください。

もちろん、一般の方の参加も可能です。今後、シネマカレッジ京都を
受講したいとお考えの方、作品を観たい方、誰でも参加できます。

上映と合わせて、作り手の考えを聞ける絶好の機会でもあります。ぜひお越しください。

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【プログラム&スケジュール】


プリント

7/20(土)12:00〜15:00
上映★『GHOST OF YESTERDAY』(松野泉監督作品)
トーク★「家族を演じる。嘘のなかのほんとうを見る」松野泉監督

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7/24(水)13:00〜16:00
上映★『blue bird』(浅川周監督作品)
トーク★「世界の終わりに隣にいてほしい誰かのために」浅川周監督

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7/25(木)13:00〜16:00
上映★『赤を視る』(浅川周監督作品)×『赤い束縛』(唐津正樹監督作品)
トーク★「演出とは何か?俳優を見つめるということ」浅川周監督×唐津正樹監督

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【参加費】

★シネマカレッジ京都受講生は無料
★一般の方参加費:1,000円
★シネマカレッジ京都・後期開講説明会も予定。

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【作品紹介】

7月20日(土)12時〜
『GHOST OF YESTERDAY』
2006年/Digital/color/16:9/128分
★第30回ぴあフィルムフェスティバル 審査員特別賞、企画賞

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監督・編集・音楽:松野泉 脚本:松野泉、伊月肇 撮影:高木風太
出演:西村仁志、寿美菜子、玉置稔、原尚子、佐々木嘉子、井内菜摘

▼京都で高校生活を送る文子。母は夫に先立たれ、記憶と精神に障害を抱えていた。ある日、兄の徹が働くリサイクルショップの経営者・康治を、母が「お父さん」と呼んだことから、文子は康冶に母の夫として振舞うよう依頼。康治を加えた4人による”家族”生活が始まった。母は見違えるように元気を取り戻すが、母を騙し続ける文子のやり方に兄の徹は納得できなかった…。松野泉監督初長編にして才気あふれる傑作。俳優へのまなざしと、スタッフとの呼吸が奇跡のようなセッションを奏でます。


7月24日(水)13時〜
『bluebird』
2008年/Digital/color/16:9/118分
★第4回シネアスト・オーガニゼーション大阪(CO2)企画制作部門助成作品

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監督:浅川周 脚本:浅川周・板倉善之・木村卓 撮影:高木風太
出演:寿美菜子、末田光里、細江祐子、板倉善之、二階堂和美(友情出演)

▼感染すると徐々に身体が腐敗してゆくウイルスが蔓延する世界。父親の診療所を手伝うミチル。診療所で患者たちの心を癒すピアノを奏でるつぐみ。ミチルはつぐみに密かに想いを寄せていた。はじめはすれ違う二人だったが、合唱の練習をきっかけに少しずつ仲良くなっていく。静かで何もないが、幸せな日々。しかし、日常はゆっくりと崩壊していくのだった…。浅川周監督の代表的長編。ゆるやかな物語の進行に、突如出現する鮮烈なイメージの無常。スタジオジブリ、高畑勲監督最新作『かぐや姫の物語』の主題歌に起用された二階堂和美さんが出演するのも必見。


7月25日(木)13時〜
『赤を視る』
2004年/16mm/B&W/1:1.33/38分

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監督・脚本:浅川周 撮影:近藤龍人 美術:宇山隆之
音楽:あらかじめ決められた恋人たちへ プロデューサー:富岡邦彦
出演:溝口麻衣、岸本真美、細江祐子

▼憧れていた姉を失った女子高生ハルカを主人公にした静かなイニシエーション物語『赤を視(み)る』。これはひとりの少女のこころの成長を、美しくもざらついたモノクロスタイルで描いた短編映画。まるで女子高生が初めて指にはめる決して高価ではないジュエリーのような輝きで魅せてくれます。
撮影には、近年『天然コケッコー』『さや侍』『桐島、部活やめるってよ』など日本映画の第一線で活躍する近藤龍人が、当時自身初のモノクロ撮影に挑戦した。音楽は「あらかじめ決められた恋人たちへ」が担当。浅川監督が描く少女の小さな世界。何気ない描写の積み重ねで、小さな存在の灯火をこのうえないものに変える。


7月25日(木)13時〜
『赤い束縛』 ★ゲスト作品
2005年/Digital/color/16:9/75分

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監督・脚本・編集:唐津正樹 撮影:近藤龍人 ラインプロデューサー:城内政芳
出演:後藤直樹 平原夕馨 金本健吾 山本華菜子 武藤美帆

▼フリーターの傍らでWEBデザイナーを生活の糧とする浅井は、バッティングセンターで偶然出会った澤田夫婦に接近。夫婦の生活と妻に関心を示した浅井は、知らず知らずにこの2人に奇妙な愛着を持ち始める…。その現代的な作風から、現代のアントニオーニとも名指される京都在住の映画作家、唐津正樹、渾身の一作。“人間関係の希薄”“同世代感覚の喪失”“若年性痴呆症”などのモチーフを日常の生活を舞台に繰り広げる現代のマジックリアリズム的寓話。撮影は『赤を視る』と同じく近藤龍人。第1回シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション(CO2)助成作品で、主演の平原夕馨が女優賞を獲得。