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SCUM/スカム〈日本初公開!世界のどす黒い危険な闇映画〉第2弾

上映スケジュール

2015年10月24日(土)〜10月30日(金)
『荒野の千鳥足』『SCUM/スカム』2作日替わり上映!

連日17:20〜
★10/24、26、28、30▶『荒野の千鳥足』
★10/25、27、29▶『SCUM/スカム』

料金

一般:1500円/学生・シニア:1200円/立誠シネマ会員:1000円
★『懲罰大陸』『ヒューマン』チケットご提示で1000円に割引!

1979年 / イギリス映画 / 97分

監督:故アラン・クラーク「MADE IN BRITAIN」
脚本・原案:ロイ・ミントン「バッド・ガールズ」(未)
製作:ダヴィーナ・ベリング&クライヴ・パーソンズ「アイ・アム・デビッド」
製作補:マーティン・キャンベル「007/カジノ・ロワイヤル」監督
製作総指揮:ドン・ボイド「ラスト・オブ・イングランド」
撮影:フィル・メヒュー「007/ゴールデンアイ」
編集:マイケル・ブラッドセル「恋する女たち」 出演:レイ・ウィンストン、ミック・フォード、ジュリアン・ファース、フィル・ダニエルズ
提供・配給:キングレコード
配給協力・宣伝:ビーズインターナショナル

公式サイト:https://www.facebook.com/scum.jp

«初公開! 世界のどす黒い危険な闇映画≫第2弾!!


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★★★どす黒い危険な闇映画1、2弾特別リバイバル週間!★★★

『荒野の千鳥足』『SCUM/スカム』2作日替わり上映!

『荒野の千鳥足』『SCUM/スカム』につづく《日本初公開!世界のどす黒い危険な闇映画》第3弾!!
今年の闇映画は社会派だ!権力の暴走!放射能の恐怖!ロックンロール!

❖第3弾、権力が勝手に民をお仕置きする恐怖『懲罰大陸★USA』も同時期公開!!▶▶▶詳細こちら!
❖第4弾、ニール・ヤング幻の原子力コメディ『ヒューマン・ハイウェイ』も同時期公開!!▶▶▶詳細こちら!


 
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 地   獄   へ   堕   ち  ろ   !   

▶≪日本初公開!世界のどす黒い危険な闇映画≫第1弾!!WIF_logo
 

イギリスの少年院を舞台に、若者たちが体験する凄惨な生き地獄と支配システムの暴力性を容赦なきリアリズムで描き、『さらば青春の光』(79)と表裏をなす、英国映画史上最も物議を醸した、超問題作! 当時として暴力表現最大レベルにつき、本国イギリスでX指定、衝撃の『SCUM/スカム』が35年の時を経て日本初公開!!

 
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本作は、イギリスの様々な媒体が選出するランキングで「気がめいる陰鬱な映画トップ30」の第19位、「映画史上最も厄介でえげつない囚人TOP50」の第19位、「行き過ぎてしまった映画のシーンTOP10」の第3位、「発禁処分を喰らった経験のある映画TOP10」の第7位などに選出された、70年代末のイギリスの少年院の実態を赤裸々に描いた衝撃作。
もともと1977年にBBCにてTVムービーとして制作、リアルすぎる暴力描写と体制批判により、各方面からの徹底した圧力がかかって放送禁止&お蔵入り。しかしこの状況に屈しなかった映画制作者たちは2年後の1979年、同じ脚本、同じ監督、ほぼ同じキャストで劇場公開映画としてセルフリメイク。「TV」から「映画」へと舞台を移し、当時社会問題ともなっていた少年院の暴力的な支配/管理システムをリアリティ溢れる描写で提示しました。そして本作は、『怒りを込めて振り返れ』(58)、『長距離ランナーの孤独』(62)に代表される“怒れる若者たち”を描いた作品群の流れを汲み、『時計じかけのオレンジ』(71)を経て、同年公開の『さらば青春の光』(79)と表裏を成す、労働者階級の若者たちの反逆精神とそれを圧殺する支配体制の恐るべき実態を描いた、イギリス映画の伝統を受け継いだ正統的作品であります。しかしながらその描写の凄惨と陰鬱を目の当たりにするには、相当な体力と覚悟が必要です。その旨ご注意いただきますようお願いいたします。なお本作の字幕監修は、映画『THIS IS ENGLAND』の監修も手掛けている「the原爆オナニーズ」のTAYLOW氏が担当しております。

 
★あらすじ★

イギリスのとある少年院に収監されたカーリンは、その世界に君臨するクズども〈SCUM/スカム〉と、グルになっている監守らからの不条理な暴力に耐える。しかしカーリンはその閉ざされた世界での生き残る術を次第に身につけていく…。

 
★TOTAL FILM誌選出 ─「 映画史上最も厄介でえげつない囚人」TOP50
─ 第19位(主人公カーリン)
★whatculture.com選出 ─「 行き過ぎてしまった映画のシーン」TOP10 ─ 第3位
★TOTAL FILM誌選出 ─「 映画史上最も気がめいる陰うつな映画」TOP30
─ 第19位
★『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う』などのエドガー・ライト監督が選ぶイギリス映画TOP100 ─ 第58位
★LISTVERSE選出 ─「 発禁処分を喰らった経験のある映画」TOP10 ─ 第7位

 
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少年院内の不条理な暴力と冷酷極まる管理システム。
イギリス映画史上最も物議を醸したX指定作、日本初公開!

1970年代イギリス。少年院に収監されたカーリンは、受刑者たちのボス一派からの暴力支配、そして彼らとグルになっている看守たちからの権力支配に耐える日々を送っていた。そしてある日、意を決したカーリンは、単身彼らへの反抗を開始するのだが・・・。
本作『SCUM/スカム』には、下敷きとなった同名のTVムービーが存在する。1977年、BBC〈英国放送協会〉によって制作されたそのオリジナルTV版は、当時の少年院の人間性を無視した管理システムの実態を赤裸々に描いた野心作だったが、しかしその暴力表現と反体制的な制作方針が局上層部の検閲に引っ掛かり、放送禁止となってしまう。しかしこの状況に屈しなかった監督以下制作者たちは、2年後の1979年、同じ脚本、ほぼ同じキャストで劇場用映画としてセルフ・リメイクを果たす。しかしまたしてもその苛烈な暴力表現が英国映倫の検閲に引っ掛かり、成人映画扱いとなるX指定を受けてしまう。しかし映画館に詰めかけた【怒れる若者たち】の間でそのパワー漲る内容が評判となり、本国では監督とともにその存在は非常に大きなものとなった。さまざまな問題を抱えながらも世に放たれたこの作品は、イギリス映画史の闇に燦然と黒光りするバイブルとなったのだ。なぜ日本に紹介されることがなかったのか?その理由は誰にもわからないが、本国公開から35年後の2014年、ついにこの衝撃作が日本を直撃するときがきたのだ。

 

檻の中の【怒れる若者たち】を描いた正統派イギリス映画

本作はしかし、暴力表現を売り物とするバイオレンス映画とは真逆の作品である。その原点は、1956年、劇作家ジョン・オズボーンによって書かれた戯曲とその映画化、トニー・リチャードソン監督『怒りを込めて振り返れ』(58/未)にまでさかのぼる。既成秩序に不満を抱く反体制的な労働者階級の若者たち、彼ら【怒れる若者たち】を主人公にした映画は、以降、カレル・ライス監督『土曜の夜と日曜の朝』(60)、トニー・リチャードソン監督『蜜の味』(61)、『長距離ランナーの孤独』(62)と連作され、60年代初頭、世界中で大きなブームとなった。それら作品の血と精神を受け継いだ本作は、階級社会とその底辺で喘ぐ若者たちの関係性をテーマにした、まさに正統派イギリス映画の一本といえるだろう。また60年代ロンドンを舞台に「モッズ」の若者たちを描いた名作、『さらば青春の光』(79)は、本作と同時期に制作された作品だが、レイ・ウィンストン、フィル・ダニエルズら4人のキャストが共通して出演している点で義兄弟的な作品ともいえ、当時イギリスでは二本立て公開もされている。

 

【クズ】たちのヒエラルキーをハードに描いた、知られざる鬼才の代表作

主役のカーリンを演じるのは、レイ・ウィンストン。最近では『ディパーテッド』『ノア 約束の舟』などに出演し、性格俳優として引く手あまたの存在だが、本作は、撮影当時20才だったウィンストンの劇場用映画のデビュー作。青白くのっぺりとした表情の裏に、やられたらやり返す強烈な復讐心と徹底的な反体制思考を隠し持った【クズ】=「スカム」を演じ、今も自身の代表作の一本となっている。監督は、日本初紹介となる故・アラン・クラーク。BBCのディレクターとして約10年間、演出のキャリアを重ねた後、お蔵入りにされたTV版を執念でリメイクし、劇場映画デビュー。少年院内の非情なるヒエラルキーと、恒常的に行使される肉体的、精神的な暴力をリアルかつハードに見つめ、当時X指定を受けた表現は、今も強烈なインパクトを秘めている。本作以降、映画界とTV業界を行き来しながら活動を続けたが、1990年に54才の若さで死去。遺された作品の数々は、その死後次第に評価を高め、欧米では今やカルト的な知名度を得ている。製作総指揮は、後に『アリア』『ラスト・オブ・イングランド』などを製作し、『21/Twenty-One』などの監督作もあるドン・ボイド。撮影は、後に『エントラップメント』『007/カジノ・ロワイヤル』などの大作を手掛ける名手、フィル・メヒュー。本作はメヒューの劇場映画デビュー作でもある。編集は、ケン・ラッセル作品を数多く手掛けたマイケル・ブラッドセルが担当。

集団暴行、人種差別、レイプ、自殺・・・。少年院内の凄惨なる日常を、妥協なきリアリズムで描いたこの1979年の作品は、体制側の【クズ】たちの下で【クズ】同士の少年が争い合う、絶望的な支配構造をまざまざと見せつけ、今なお生々しい衝撃をはらんでいる。