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キャノンフィルムズ爆走風雲録

上映スケジュール

2016年6月25日(土)〜7月8日(金)

6/25(土)~7/1(金)▶17:20~
7/2(土)~7/8(金)▶15:30~
【シネマ講座】フィルムメイカー偉人(≒狂人)列伝

料金

一般:1500円/学生・シニア:1200円/立誠シネマ会員:1000円

原題:The Go-Go Boys: The Inside Story of Cannon Films ‒ Golan/Globus
2014年/イスラエル/89分/提供:日活/配給:東京テアトル、日活
後援:イスラエル大使館/字幕監修:町山智浩

監督:ヒラ・メダリア/撮影:オデッド・キルマ
出演:メナヘム・ゴーラン&ヨーラム・グローバス(キャノン・フィルムズ共同設立者)、シルヴェスター・スタローン(『ロッキー』『ランボー』シリーズ)、ジャン・クロード・ヴァンダム(『サイボーグ』『エクスペンダブルズ2』)、ジョン・ヴォイト(『真夜中のカーボーイ』『脱出』)、チャールズ・ブロンソン(『荒野の七人』『狼よさらば』)、チャック・ノリス(『地獄のコマンド』『デルタ・フォース』)、イーライ・ロス(『ホステル』『グリーン・インフェルノ』) 他

公式サイト:http://cannonfilms2015.com/

イスラエルの暴走機関車メナヘム・ゴーランとヨーラン・グローバス
イケイケ野郎たちのハリウッド一代記
これこそ真のニュー・シネマ・パラダイスだ!


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キャノン・フィルムズを率いて、80 年代ハリウッドに大旋風を巻き起こしたイスラエル出身の従兄弟 メナヘム・ゴーランとヨーラム・グローバス。映画監督でもあるメナヘムとプロデューサーとして高い資質を持つヨーラムのコンビは、低予算のジャンルムービーを次々に製作し、『デルタ・フォース』『暴走機関車』そして『狼よさらば』シリーズなど、当時のメジャー映画会社を超える制作本数でヒットを量産。1986年には年間46本の作品を製作。巨万の富を稼ぎ、一時代を築いていく。その一方で、ゴダールやカサヴェテス、アルトマンなど商業主義とは一線を画す映画作家たちの映画へも出資するなど、映画の道の全方位へとふたりは突き進んだ。しかし、情熱で始めた映画は、やがて大きな資本の流れにまみれ、ふたりの関係にも亀裂が入っていくこととなる…。

本作は、2014年に惜しくもこの世を去った、メナヘム・ゴーランのキャリアを振り返るだけでなく、映画にその情熱、愛情の全てをそそいだふたりの友情、確執と離縁、そして融和を描き、新たなる時代の「ニュー・シネマ・パラダイス」とも呼べる作品となっている。

ブロンソンのマグナム! ショー・コスギのニンジャ! ヴァンダムの股割り!
80年代にボンクラ映画でハリウッドに挑戦したのは
こんなイケイケ野郎たちだった!
これぞ映画秘宝の原点!

町山 智浩(映画評論家)

 
x_キャノンフィルムズポスタービジュアル
 

 


メナヘム・ゴーラン Menahem Golan

1929年5月31日、ポーランド系の両親の元にイスラエル、ティベリアにメナヘム・グローバスとして生まれる。イスラエル空軍のパイロットとなり、1948年に愛国的理由から姓をゴーランに変える。イスラエルに帰国後、ロジャー・コーマン監督作『ヤングレーサー』の助監督をしたことがきっかけとなり本格的に映画作りに参入。従弟のヨーラム・グローバスとNoah Filmsを立ち上げ、1963年に『エル・ドラド ElDorado』を初監督する。ゴーランの役割はプロデューサー、クリエイティヴ・パートナーで、グローバスは財務担当であった。Noah Films製作の『Sallah』が1965年のアカデミー賞の外国語作品にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞を受賞したことで、彼らは世界的に注目されることになった。
ハリウッド進出という彼らの夢が叶うのは、それから10数年後のことである。70年代後半の『サンダーボルト救出作戦』(1977 年)や『グローイング・アップ』(1978 年)といった映画のヒットを受け、ハリウッドのインディペンデント製作会社キャノンを買収。製作、配給、興行を含めた総合的な映画会社として、ハリウッドにキャノン帝国を作り上げることとなった。しかしそれは長くは続かず、80年代末の実質的なキャノンの倒産を経て、ゴーランはグローバスとも別れ、21st Century Picturesを設立して独自の映画作りを続ける。そこでもゴーランは多数の映画を製作、『バトルガン M-16』(1989 年/J・リー・トンプソン監督)や『キャプテン・アメリカ/帝国の野望』(1990 年/アルバート・ピュン監督) といったヒット作も生んだが、会社は90 年代半ばで閉じられた。
その後2000年代に入っても多くの作品を作り続け、2014年8月8日、テルアビブにて死去した。

アメリカに来た時の所持金は500ドルだった
小さなアパートを借りて同居した
毎日ホットドッグを食べ
LAで最も危険な地域で小さな事務所を借りた
貧乏暮らしだったが人生で最高の時期だった

メナヘム・ゴーラン (『キャノンフィルムズ爆走風雲録』より)


ヨーラム・グローバス Yoram Globus

1941年9月4日、英領パレスチナのティベリア(現イスラエル、ティベリア)生まれ。メナヘム・ゴーランの従弟で、25歳の頃ゴーランのパートナーとなる。ゴーランが監督も含めた映画作りを引き受ける傍らで、その映画作りの資金面を担当。70年代末のハリウッド進出にあたっては、資金作りの面できつい洗礼を浴びるも、低予算映画を大量に作り続けることで財を成し、80年代半ばにはハリウッドを席巻するまでにした。ゴーランと共に買収して巨大会社へと仕立て上げたキャノン・フィルムズは、しかし間もなく財政破綻していく。その経営危機にあたって、それでもこれまでのように自由な映画作りを続けようとするゴーランと決裂。以降、独立して活動の拠点をイスラエルに移し、映画製作を続けている。ゴーランとの決裂後のプロデュース作品には、『トビー・フーパーのナイトテラー』(1993 年/トビー・フーパー監督)、『チャック・ノリス in ヘルバウンド/地獄のヒーロー5』(1993 年/アーロン・ノリス監督)、『デザート・スコルピオン』(2000年/ジョセフ・ジトー監督)などがある。

 


キャノン・フィルムズ Cannon Films

デニス・フリードランドとクリストファー・C・デューイによって1967年に設立されたキャノン社を、79年にゴーランとグローバスが買収。その後はふたりの製作方針により、低予算のさまざまなジャンルの映画を次々に製作。その中で『地獄のヒーロー』(1984年/ジョセフ・ジトー監督)、『ブレイクダンス』(1984年/ジョエル・シルバーグ監督)、『デルタ・フォース』(1985年/メナヘム・ゴーラン監督) などのヒット作を生み、更に勢いは加速、86年には年間製作本数が46本となるなど、ハリウッドのメジャー会社をも遥かにしのぐ製作体勢を築き上げた。その一方で、ジョン・カサヴェテス『ラヴ・ストリームス』(1984年)、ロバート・アルトマン『フール・フォア・ラブ』(1985年)、ジャン=リュック・ゴダール『ゴダールのリア王』(1987年)などシネフィル向けの小規模映画も手がけ、映画製作における懐の深さもみせた。
しかし80年代末になると財政が悪化。実質的な倒産状態になったが、フランスのパテ社の援助を得てかろうじて存続。しかしそこにおいてもゴーランはこれまで通りの映画作りを続けようとし、財政面を受け持つグローバスと衝突。自由な映画作りを求めてゴーランはキャノン社を辞め、グローバスとは袂を分かつことになる。その後もグローバスはキャノンでの映画製作を続けるが、94年に倒産。キャノン社はMGMに統合された。

 


日本公開されたキャノン・フィルムズの主な製作作品

1981年
『ロサンゼルス DeathWishII』(監督:マイケル・ウィナー)
『チャタレイ夫人の恋人 LadyChatterley’sLover』(監督:ジュスト・ジャカン)
1982年
『グローイング・アップ/ラスト・バージン TheLastAmericanVirgin』(監督:ボアズ・デヴィッドソン)
1983年
『グローイング・アップ4/渚でデート PrivatePopsicle』(監督:ボアズ・デヴィッドソン)
『サハラ Sahara』(監督:アンドリュー・V・マクラグレン)
1984年
『ラヴ・ストリームス LoveStreams』(監督:ジョン・カサヴェテス)
『地獄のヒーロー MissinginAction』(監督:ジョセフ・ジトー)
『マリアの恋人 Maria’sLover』(監督:アンドレイ・コンチャロフスキー)
『ニンジャ NINJAIII:TheDomination』(監督:サム・ファーステンバーグ)
1985年
『スペースバンパイア Lifeforce』(監督:トビー・フーパー)
『スーパー・マグナム DeathWish3』(監督:マイケル・ウィナー)
『暴走機関車 RunawayTrain』(監督:アンドレイ・コンチャロフスキー)
『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝 KingSolomon’sMines』(監督:J・リー・トン プソン)
『地獄のコマンド InvasionU.S.A』(監督:ジョセフ・ジトー)
『フール・フォア・ラブ FoolforLove』(監督:ロバート・アルトマン)
『アメリカン忍者 AmericanNinja』(監督:サム・ファーステンバーグ)
『デルタ・フォース TheDeltaForce』(監督:メナヘム・ゴーラン)
1986年
『コブラ Cobra』(監督:ジョルジ・パン・コスマトス)
『スペースインベーダー InvadersfromMars』(監督:トビー・フーパー)
『悪魔のいけにえ 2 The Texas Chainsaw Massacre 2 』(監督:トビー・フーパー)
『デス・ポイント/非常の罠 52Pick-Up』(監督:ジョン・フランケンハイマー)
『必殺マグナム Murphy’sLaw』(監督:J・リー・トンプソン)
『オテロ Otello』(監督:フランコ・ゼフィレッリ)
1987年
『オーバー・ザ・トップ OvertheTop』(監督:メナヘム・ゴーラン)
『スーパーマン4/最強の敵 SupermanIV:TheQuestforPeace』(監督:シドニー・J・フィーリー)
『ダンサー Dancers』(監督:ハーバート・ロス)
『バーフライ Barfly』(監督:バーベット・シュローダー)
『ゴダールのリア王 KingLear』(監督:ジャン=リュック・ゴダール)
『ブラドッグ/地獄のヒーロー3 Braddock: Missing in Action III』(監督:アーロン・ノリス)
『バトルガン M-16 Death Wish 4: The Crackdown』(監督:J・リー・トンプソン)
1988年
『死海殺人事件 AppointmentwithDeath』(監督:マイケル・ウィナー)
『メッセンジャー・オブ・デス MessengerofDeath』(監督:J・リー・トンプソン)
『エイリアン from L.A. Alien from L.A.』(監督:アルバート・ピュン)
『マニフェスト Manifesto』(監督:ドゥシャン・マカヴェイエフ)
1989年
『サイボーグ Cyborg』(監督:アルバート・ピュン)
1990年
『デルタフォース2 DeltaForce2:TheColombianConnection』(監督:アーロン・ノリス)
1993年
『チャック・ノリスinヘルバウンド/地獄のヒーロー5 Hellbound』(監督:アーロン・ノリス)
 
 
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