トレジャー オトナタチの贈り物。
上映スケジュール |
2016年11月26日(金)〜12月9日(金) 11/26(土)〜12/02(金)17:10〜
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料金 |
一般¥1700/学生・シニア¥1400/立誠シネマ会員¥1000 |
2015年/ルーマニア・フランス合作/89分/現代:Comoara
監督・脚本:コルネリュ・ポルンボユ
出演:クジン・トマ、アドリアン・プルカレスク、コルネリュ・コズメイ
人生は 思わぬところに
お宝がころがっている、こともある__。
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ふとしたことから宝探しに足を踏み入れる冴えない男たちを描くルーマニア映画。
第68回カンヌ国際映画祭「ある視点部門ある才能賞」を受賞、ほか各国で評価を得ている。
…と書くと聞こえはいいが、観る者を感嘆させる映画的描写は皆無と言ってよく、むしろ驚くほど淡々と、地味で侘しい描写に終止することに、かつてこれほど覇気がない映画があっただろうか…これは映画として成立するのだろうか…と観ているこちらが不安になってしまうくらいの低体温な映画なのであるが、どっこい、それでも映画はできるのだとルーマニアの新鋭コルネリュ・ポルンボユ監督は観客の不安をどこ吹く風と、おのれの手つきを信じて本作を世に放った(と思う)。低体温な描写に終始する本作の最良の鑑賞方法は、とにかく起こる出来事にツッコミまくることだと思う。実はこの映画、かなりボケが畳み込まれているし、「えっ」という出来事はしっかりと起こっている。ただ、あまりにも映画そのものがそれらに対して無感動なのだ。自身が描く物語にさして興味がないのか、そもそもルーマニアという国にはツッコミという文化が存在しないのか、そのあたりは謎であるが、とにかくこの島国の西方でこの映画を観る観客の皆さまには、この低体温な時の流れに負けずに盛大にスクリーンに向けてツッコんで頂きたい。当方としては、今流行の“発声可能上映”を本作で実施すべきかどうか本気で迷っている次第。やらないけど。というわけでちょっと気になってしまったそこのアナタ。いろんなツッコミ・テクをおうちで準備して、意気揚々とお越しください。どうぞよろしくお願い致します。(た)
【STORY】
ルーマニア、ブカレスト。息子と妻との家族3人で慎ましやかな生活を送るコスティのもとに、ご近所のしがないやもめ男アドリアンが訪ねてきた。切羽詰った顔で800ユーロ貸してほしいというアドリアンは、その金で金属探知機を借り、曽祖父が自宅の庭に埋めた宝を探したいという。失業中のアドリアンは借金がふくらんで今にも家を追い出されそうな状態で、この宝探しに賭けていた。見つけた宝の半分を渡すと言われたコスティは一度は断りつつも、自身の家庭の先行きの見えなさや日常の退屈さも手伝って、「宝探し」というささやかな冒険に手を貸すことになる。そして、コスティとアドリアンはしみったれた表情を並べて車を走らせるのだった。