ごはん

上映スケジュール

2017年4月1日(土)〜4月14日(金)

4/1(土)〜4/7(金)13:10〜15:08
4/8(土)〜4/14(金)15:30〜17:28
★4/9(日)福本清三さん、沙倉ゆうのさん、源八さん、安田淳一監督舞台挨拶!

料金

当日一般:1500円
学生・シニア:1200円
立誠シネマ会員:1000円
前売券:1300円(上映開始前日まで販売)

2017年/日本/118分

監督・脚本・撮影・照明・編集…安田淳一
音声…佐薙龍二・南野佳嗣・岩見一樹・櫻井健一
撮影アシスタント…前田智広・今井伊織・飯田勝士
ドローン…前田智広 / 企画製作…未来映画社
出演:沙倉ゆうの、井上肇、源八、紅壱子(萬子)
福本清三、森田亜紀 ほか

公式サイト:https://www.facebook.com/kenjutomedamayaki/?ref=bookmarks

稲穂の草原を渡る風が彼女の髪を撫でる時、美しい奇跡が起こる

 

 

2012年に発表された総務省の家計調査ではお米の消費額がパンのそれに逆転されました。
1キログラムあたりの値段はパンの半分にも満たない米。米作り農家は決して儲かる商売ではないのです。就労者の平均年齢は65歳を超え、高齢化を高コストと引き換えに農作業の機械化で補っているのが日本のコメ作り農家の現状です。この作品はそんな農家の現状を背景に、やむにやまれぬ事情から30軒分もの田んぼを預かるコメ作り農家を継ぐ事になった若い女性の奮闘を描きます。そこには牧歌的でのんびりした様子はありません。大量の水田を管理しコメを作る、過酷な労働としての農業があります。ずぶの素人だった主人公がコメ作りの過程で経験する試練。主人公を助けてくれるのは昔の人が残してくれた米作りの知恵と、生命として様々な表情を見せる田んぼの美しさでした。

この作品ではこれまで日本映画で描かれてこなかった米のリアルな生産過程と、映画史上もっとも美しく田園風景とその自然を映し出します。映画を観終わったころ、主人公と共に観客は気づきます。全ての田んぼが過去から現在に至るまで、農民たちが必死に知恵を絞り時に敗北を味わいながらも戦い続けて残してくれた奇跡だと。一杯のごはんへの感謝と慈しみを取り戻す。それがこの作品の使命なのです。