エリザのために

上映スケジュール

2017年4月22日(土)〜5月5日(金)

4/22(土)〜4/28(金)11:45〜
★4/24(月)は休映
4/29(土)〜5/5(金)18:45〜

料金

当日一般:1500円
学生・シニア:1300円
立誠シネマ会員:1000円

2016年/ルーマニア・フランス・ベルギー合作/128分

監督・脚本・製作:クリスティアン・ムンジウ

出演:アドリアン・ティティエニ、マリア・ドラグシ、ブラド・イバノフ、リア・ブグナル、マリナ・マノビッチ、バレリウ・アンドリウツァ

公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/eliza/

『4ヶ月、3週と2日』(パルムドール)、『汚れなき祈り』(脚本賞&女優賞)に続き、昨年のカンヌ国際映画祭で監督賞!ルーマニアの俊英クリスティアン・ムンジウ、カンヌ三度目の受賞作!

『4ヶ月、3週と2日』(パルムドール)、『汚れなき祈り』(脚本賞&女優賞)に続き、昨年のカンヌ国際映画祭監督賞を受賞し、3度のカンヌ受賞を果たしたルーマニアの俊英クリスティアン・ムンジウの最新作。父親世代に蔓延する国家(ルーマニア)発展の失敗から未来への絶望。それゆえ娘を国外へ出すために奔走を極める。この焦燥感はなんだろう。翻って娘の親の子心知らず感が切ない。父親が娘のためにあらゆる手段を浸かって奔走する太いストーリー線がありつつも、冒頭から最後まで、画面に起こる不穏な出来事は一見すると解決や因果が示されていないかのように見えるが、すべての出来事は有機的につながりを持ち、注意深く見つめればより深層の複雑な関係性が隠されていることに立ち至る。しかしそれらは必ずしも表層に現れない場合もある。とある小国家の潜在的な精神性を、ひとつの家族、共同体、村社会の凝縮した関係性で語りながら、パーソナルかつ冷徹な眼差しで描き切る力作。ぜひお見逃しなく。