立誠シネマプロジェクト

【イントロダクション】
新宿歌舞伎町のド真ん中にある、《定時制歌舞伎町高校》。クセ者揃いのこの学校に、“歌舞伎町の帝王”・覇稲剣がやって来た。だが、剣の行くところトラブルあり。校内には、剣の命を狙う刺客と地球侵略を狙うゼルダ星人とが入り乱れ、予想外の展開へ！！　“遅れてきた青春”を笑いと涙と本格アクション満載で描いた本作は、日常の鬱憤を吹き飛ばしてくれる、爽快な青春SFラブアクション・エンターテイメントである。

主人公・覇稲剣には、『パッチギ！』（04）で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した、塩谷瞬。本作では単細胞だが人情深いヒーロー像を、抜群の身体能力を活かしたアクションとギャグを交え軽妙に演じる。剣の番頭役の鬼九政宗には、「半沢直樹」（13/TBS）のオネエ官僚でブレイクした片岡愛之助。極道からラッパーへと変身を遂げる・大霧角照(だいきりかくてる)には、「軍師官兵衛」に出演中の川野太郎。ヒロイン・神来夢(じんらいむ)には、「non･no」専属モデルから女優に転身した大島なぎさ。担任教師・鵙古美優瑠を、TVバラエティで活躍中の熊切あさ美が熱演。さらに、タランティーノ監督や世界の映画人に敬愛され、近年はハリウッドを拠点に活動してきた千葉真一が特別出演。帰国後初の日本映画となる本作でダイナミックなアクションを披露している。

監督には、特殊機材のスペシャリストにして、ハリウッド仕込みの新鋭・軽部進一。本作では特機による長回し撮影を駆使して、アクションやギャグのライブ感をそのままに再現。脚本は、吉永小百合主演『北のカナリアたち』(12)で、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した那須真知子。文芸作からアクションまで幅広いジャンルを手掛けてきたが、本作で『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズ(85～88）以来の不良アクションに返り咲き、笑いと涙の奇想天外なストーリーを創造。原作は、漫画「ヤンキー烈風隊」と、アニメ「コンポラキッド」で一世を風靡した、もとはしまさひで（原作タイトル：「定時制歌舞伎町高校」）。ホップでファンシーなエンディング・テーマ『over the sky』（歌：FFANY・G）は河村隆一が作詞・プロデュースした。

【ストーリー】
不動産で莫大な富を築き、”歌舞伎町の帝王”となった男・覇稲剣（塩谷瞬）。彼はいま、新たな刺激を求めていた――「学校に行きてぇ！」大番頭の鬼九政宗（片岡愛之助）が見つけてきたのは、新宿歌舞伎町のド真ん中にある《定時制歌舞伎町高校》。千葉真一そっくりの八海山理事長（本人！）が運営するこの学校には、奇妙な人々が集まっている。プロレスラー、ゲイボーイ、68歳のセーラー服の乙女、そしてキャバクラで働く美少女・神来夢（大島なぎさ）。教師の方も、バーレスクダンサーの鵙古美優瑠（熊切あさ美）、時代錯誤の愛国戦士の丸賀理多（辻やすこ）、など、いずれもクセのありそうな面子だ。憧れの学園生活を満喫するはずの剣であったが、事態は思わぬ方向へ。同じ日に入学してきた三島剣一（乃木太郎）が、ゼルダ星人の地球侵略が迫っているというのだ・・・。剣の育ての親で伝説の極道・大霧角照（川野太郎）をも巻き込んで、想像を絶するクライマックスへと突入する！！
“遅れてきた青春”を生きる人々の姿を描き、日常の鬱憤を吹き飛ばしてくれる、爽快なSFラブアクション・エンターテイメントである。