祝の島

上映スケジュール

6月21日(土)〜7月4日(金)

6月21日(土)〜6月27日(金)▶14:30〜
6月28日(土)~7月4日(金)▶12:30~

料金

一般:1,700円/学生・シニア:1,400円/会員・高校生以下:1000円

2010年/HDV/日本/

監督:纐纈(はなぶさ)あや / プロデューサー:本橋成一
撮影:大久保千津奈(KBC映像) / 編集:四宮鉄男
音響設計:菊池信之 / ナレーション:斉藤とも子
絵「祝島」:西村繁男 / グラフィックデザイン:森デザイン室
パンフレット編集:近藤志乃 / 製作デスク:中植きさら / 制作:石川翔平
製作統括:大槻貴宏
協力:祝島のみなさま、KBC映像、祝島島民の会、映画「祝の島」を応援する会 配給・製作:ポレポレタイムス社

公式サイト:http://www.hourinoshima.com/

1000年前、沖で難破した船を助けたことから
農耕がもたらされ、 子孫が栄え、
現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。

★6/26(木)『ある精肉店のはなし』上映後、纐纈あや監督来場、舞台挨拶!

 

山口県上関町祝島。瀬戸内海に浮かぶこの島は、台風が直撃することも多く、
岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、人が暮らしやすい環境とは決していえない。その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。

 

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「海は私たちのいのち」と島の人は言う。1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」という祝島の人々は、以来28年間反対を続けている。
効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。大きな時間の流れと共にある島の生活。原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。

1000年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、私たちは何を選ぶのか。
いのちをつなぐ暮らし。祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている。

 

【映画に寄せられた言葉】


我々はテクノロジーに振り回されている。もっと便利になりますよ、
と耳元で囁く声にうかうかと乗っている。目を覚ますためにはこの映画を見るのがいい。おっとりとした日々の記録の中にとても大事なことが隠されているのに気づいた時、あなたは慄然とするだろう。老人たちの顔に過去ではなく未来を読み取るだろう。――――池澤夏樹(作家)


この映画を観るまでこの事実を全く知りませんでした。
山口県の田舎で昔ながらの素朴な生活を営み続ける高齢者たちが
28年も展開してきた市民的不服従は、見事としか言いようがありません。
原発は絶対反対!――――ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

この映画はみるしかないでしょう!瀬戸内海の漁村、方言、田んぼ、タコ漁、一本釣り、海女さん、海の祭り、過疎化、兄妹3人だけの小学校、上関原発反対運動、法律は誰のためのものか?!みれば考えざるをえません。――――坂田明(ミュージシャン)
種もみの植え付け、田起こし、代かき、田植え、稲刈り、稲木を建てて、稲を乾燥させる―美しい棚田を守る一年が丁寧に活写され、それに象徴される島の暮らしが、作業する手元から伝わってくる。漁に出る。釣った魚に語りかける。
一夜干しのタコを干す。風に吹かれるタコの仕草に笑い転げる。皆、若くない。
一人の夜が寂しいなら、てくてく夜道を歩いて、気心の知れた仲間との、夜更けのお茶会に集う。たまのコンサートに飛び入りする女漁師のタミコさんの扮装に、涙を流して笑い崩れる。デモ行進の準備はピクニック気分。シュプレヒコールもどこか楽しげ。でも命がけ。この日常を守りたいから。次世代へ繋ぐ、責任があるから。見させていただいて本当によかった。そして祝島の今が気になる。――――梨木香歩(作家)

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