居眠り圭さん 京都でまどろむ
~七里圭監督特集~
上映スケジュール |
6月7日(土)~6月14日 連日17:10~
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料金 |
一般:1300円/学生・シニア:1200円/会員:1000円 |
『眠り姫』『闇の中の眠り姫』『ホッテントットエプロン‐スケッチ』『時を駆ける症状』『Aspen』「白樺篇」「一本道篇」『To the light 1.0』『To the light 2.0』
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【ゲスト来場】
★6月7日(土)17:10~
『眠り姫』
上映後トーク:七里圭監督(★舞台挨拶)
★6月8日(日)17:10~
短編作品集
上映後トーク:七里圭監督×高木駿一さん(映画監督『都会の夢』)
★6月13日(金)17:10~
『眠り姫』
上映後トーク:七里圭監督×堀口徹さん(立命館大学 建築都市デザイン学科 准教授)
京都は立誠の異空間で、映画の光と闇を見据え続ける七里圭監督の特集を開催します。完成から7年経った今も上映が続き、そのたびに多くの人が集う七里監督の代表作『眠り姫』を中心に、新旧の長短編作品を特集上映します。いざ、圭さんとともに、闇の中の居眠りの世界へ__
【七里圭プロフィール】
映画監督/七里 圭(しちり けい)
1967年生まれ。高校時代の8ミリ映画『時をかける症状』(84)が、第8回ぴあフィルムフェスティバルで大島渚の推薦により入選。早大在学中から映画の現場で働き始め、約十年間の助監督経験の後に、監督及び脚本家となる。
2004年、山椒大夫をモチーフにした山本直樹原作の『のんきな姉さん』、短編『夢で逢えたら』で、劇場デビュー。その後、渡辺淳一原作『マリッジリング』のようなウェルメイドな劇映画を監督する一方で、美術館製作のアート映画『ホッテントットエプロン-スケッチ』、黒田育世のダンスを撮ったクラムボンのPV『Aspen』など異色の作品を発表。中でも、人の姿が映らない声の映画『眠り姫』は2007年の公開後7年以上アンコール上映が繰り返されている。2012年完成の建築家鈴木了二との短編『DUBHOUSE』は2013年、ロッテルダムを皮切りに海外の映画祭を席巻、25FPS国際映画祭ではグランプリと審査員特別賞をダブル受賞した。現在、連作短編『To the light』と〈音から作る映画〉という二つの新プロジェクトを進行中。
【上映作品】
眠り姫 | |
いま出てきたトイレの中に、誰かがいるような気がしてならない…。 パジャマ姿の青地(つぐみ)が眩しそうにカーテンをめくる。もう陽も高い。中学の非常勤講師をしている彼女は、このごろ学校へ行くのがおっくうで、いくら寝ても寝たりない感じが抜けない。同僚教師の野口(西島秀俊)は、自分の顔のことは棚に上げ、青地の顔がだんだん膨らんできていると笑う。長く付き合い過ぎた彼氏(山本浩司)との会話は上滑りし、好きだという気持ちもすでにおぼろになっている。繰り返し見続けるのは、記憶とも妄想ともつかぬ奇妙な夢。どうも何かが変だ…。夢は、体が眠っているのに脳は活動している半覚醒状態に現れるが、冒頭、夜が朝へと移りゆくまどろみの時間を映し出す本作は、全編、夢の中の出来事かのように思わせる。ほとんど人の姿が映らない空っぽの風景にさざめく、濃密な人の気配と声。静かに狂気を孕んでいく男女の日常が、美しい朝焼けや薄明の光景とともに、声や物音だけでつづられていく。山本直樹原作の同名漫画は、幻聴を主題にした内田百閒『山高帽子』を下敷きにしている。2007年の初公開から毎年アンコール上映が繰り返されているほど、熱狂的なファンを持つカルト映画。なぜ人々がこの作品に魅かれ続けるのか、それは観た者にしか分からない。 |
闇の中の眠り姫 ★特別プログラム | |
映画から、いっさいの光を取り去ったら、いったい何が現れるのだろう? 『眠り姫』の本編サウンドトラックを、圧倒的な音響で、 深い暗闇を見つめながら、ひたすら浴び続ける、至極の80分。 これは、視覚を超えた映画体験! ここで体験する“闇”は、人間の一般的な日常生活では決して体験することのないであろう“闇”です。 そこでは、肉体感覚は消え失せていき、“わたし”がひとつの、あるいは、いくつかの、 “意識そのもの”となるかもしれません。 【上映日時】6月14日(土) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー———————-ーーーー |
ホッテントットエプロン‐スケッチ ★サウンドリミックス版 | |
隠れた場所に醜いアザを持つ少女(阿久根裕子)は、ある日、ネズミ色のフードで顔まで覆った笛吹き男を見かける。笛の音色に引き寄せられるように、彼女は森の中の一軒家に迷い込む。そこには、自分と同じアザを持つ人形がいた…。生きていくことの恐ろしさと喜びに、戸惑う一人の少女の心の旅を、繊細に象徴的に描く、言葉のない詩、映像の寓話。愛知芸術文化センターの「身体」をめぐる連続企画として製作された作品。一切の台詞を排したこの映画は、たびたび音楽をライブ演奏する上映が行われ、演奏の度に音楽は進化/深化している。2011年には、ライブ音源を新たにサウンドトラックに加えたサウンドリミックス版も制作された。 第19回ヨーロピアン・メディアアート・フェスティバル招待作品 第21回イメージフォーラム・フェスティバル招待作品 2006年/70分/DV 出演/阿久根裕子 井川耕一郎 ただてっぺい 大川高広 原案/新柵未成 撮影/七里圭 高橋哲也 音楽/侘美秀俊 人形/清水真理 制作/藤田功一 平林 勉 助監督/三梨朋子 居島知美 スティル/宮沢豪 衣装デザイン/生頼愛子 スタイリング/多田哲平 中村美奈子 メイク/鈴木啓士朗 音響効果/岡瀬晶彦 仕上/三本木久城 演奏/ Harp 堀米綾 Clarinet 多田哲平 Percussion 宿谷一郎 Trumpet 新井政輝 Computer 池田拓実 Organ 侘美秀俊 製作/愛知芸術文化センター エグゼクティブ・プロデューサー/越後谷卓司 オリジナル映像作品作家選定委員 北小路隆志 西村智弘 仁藤由美 能勢陽子 公式サイト:http://www.hottentotapron.com/ 【上映日時】6月10日(火)、6月12日(木) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
短編作品集 ★計52分 | |
【上映日時】6月8日(日)★トーク:七里圭監督×高木駿一さん(映画監督『都会の夢』) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
時を駆ける症状 | |
七里が16歳で撮った正真正銘の処女作。第8回PFFに入選し大島渚に激賞された。突然、人間の体が点滅を始め、それが段々早くなり消滅する奇病が全国に蔓延。対策として踏み台昇降運動が奨励される。自己の存在の意味と没個性社会への問いかけが、踏み台を昇降する機械的な運動のリフレインによって描かれる。1984年/24分/8㎜★デジタル上映 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
Aspen | |
クラムボンのアルバム「2010」に収録された曲『Aspen』のPV。この曲は、ボーカルの原田郁子が祖母の訃報を知った際に録音されたもので、その思いは信頼するダンサー黒田育世に託された。黒田から依頼を受けた七里は、16mmフィルムでの撮影を選択し、長廻し一発撮りで二つのヴァージョン(「一本道篇」、「白樺篇」)が作られた。 2010年/7分/HD ダンス/黒田育世 音楽/クラムボン 撮影/七里圭 高橋哲也 カラー/牧野貴 助監督/茶谷和行 協力/松本じろ 菊沢将憲 末長真 藤田功一 ラボ/ヨコシネDIA ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
To the light 1.0 | |
連作プロジェクト「To the light」は、像についての想像と考察。 像は重なることで、光へ近づいていく。 「1.0」、「2.0」…と連なる作品群は、シーケンス上に重なるレイヤーのように、像が引き継がれ、増殖していく過程で次なる作品を産んでいく。 カンバスに塗り重ねられる色が黒へと近付くのとは反対に、スクリーン上に重なる像は像としての姿を失い、次第に光という凶暴な本性を顕わにしていく…。シリーズの起点となる「1.0」では、映画の持つ「失われゆくものへのまなざし」という性格を転倒し、製造中止となったFUJIシングル8で撮影することで「失われゆくものからのまなざし」を試みた。繁栄する都市商業施設のエスカレーターはフラットな地獄と化し、死を宣告されたものが輝かしさのなかに回帰する。これは時間の無化と、生と死の境界の廃棄とともに愛と憎悪が転回する、インダストリアル・パンクなレクイエムなのだ。 2014年/3分/HD 出演/古賀彰吾 人形/清水真理 撮影/高橋哲也 宮沢豪 音楽/池田拓実 制作/本田孝義 制作助手/瀬田いく子 豊嶋希沙 西村直晃 協力/加藤麻矢 棚沢努 新柵未成 松岡ジョセフ 東急電鉄 飛山企画 digital-write ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
To the light 2.0 | |
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タイムスケジュール | |
6月7日(土)17:10~ 『眠り姫』(2007年/80分/DV) トーク:七里圭監督(★舞台挨拶) 6月8日(日)17:10~ 短編作品集 『時を駆ける症状』(1984年/24分/8㎜★デジタル上映) 『Aspen』「白樺篇」「一本道篇」(2010年/7分/HD)★計14分 『To the light 1.0』(2014年/3分/HD) 『To the light 2.0』(2014年/10分/HD) トーク:七里圭監督×高木駿一さん(映画監督『都会の夢』) 6月9日(月)17:10~ 『眠り姫』(2007年/80分/DV) 6月10日(火)17:10~ 『ホッテントットエプロン‐スケッチ』(2006年/70分/DV)★サウンドリミックス版 6月11日(水)17:10~ 『眠り姫』(2007年/80分/DV) 6月12日(木)17:10~ 『ホッテントットエプロン‐スケッチ』(2006年/70分/DV)★サウンドリミックス版 6月13日(金)17:10~ 『眠り姫』(2007年/80分/DV) トーク:七里圭×堀口徹さん(立命館大学 建築都市デザイン学科 准教授) 6月14日(土)15:10~ 『闇の中の眠り姫』(2007年/80分/DV)★特別プログラム ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
関連企画 | |
《建築と映画の狭間》 主催:MEDIA SHOP、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科スタジオデザイン研究室、同志社大学今出川校地学生支援課 http://www.d-live.info/program/movie/index.php?c=program_view&pk=1398310894 《アクースモニウムで観る/聴く“建築映画”》 会期:6月5日(木)16:00 OPEN~20:05 END 会場:同志社大学 寒梅館ハーディーホール 『ゴダールのソシアリスム』(2010年/スイス、フランス/102分/35mm/監督:ジャン=リュック・ゴダール) 『DUBHOUSE:物質試行52』(2012年/日本/16分/35mm/監督:七里圭、鈴木了二) 『夢で逢えたら』(2004年/日本/20分/35mm/監督:七里圭) 『物質試行35』(1996年/日本/16分/16mm/監督:鈴木了二) ◎全作アクースモニウム演奏*での上映 アフタートーク(鈴木了二、七里圭監督) 《鈴木了二レクチャ「DUB MATCH 2014」》 ○会期:6月6日(金)18:00 OPEN~ 会場:立命館大学BKCキャンパス ゲスト:鈴木了二、梅林克 コーディネータ:堀口徹 ○建築家クロストーク「建築家の秘かな愉しみ―物質試行の行方」 会期:6月7日(土)18:00 OPEN~ 会場:MEDIA SHOP|gallery ゲスト:鈴木了二氏 、山本麻子氏、島田陽氏 モデレータ-:堀口徹氏(京都立命館大学) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |