GOSPEL

上映スケジュール

11/22(土)〜12/5(金)

11/22(土)〜11/27(木)▶12:10
11/28(金)〜11/30(日)▶10:50
12/1(月)〜12/5(金)▶13:40

料金

【当日券】
一般:1700円
学生・シニア:1400円
会員:1000円

★全国共通前売券:1500円

2014年/日本/56分25秒

監督:松永大司
プロデューサー:飯塚冬酒
製作:株式会社カスタネット
配給・宣伝:GACHINKO Film(ガチンコ・フィルム)

公式サイト:http://www.g-film.net/gospel/

歌う、祈る、泣く、笑う。
生きる。

【緊急決定!】11/29(土)上映後、関西VOJAによる、ゴスペルライブをお楽しみいただけます。詳しくはコチラ▶▶▶

イントロダクション

黒人教会の宗教音楽であるゴスペルを歌う日本人は約20万人。その多くがノンクリスチャン、キリスト教徒ではない。なぜ、こんなに多くの日本人がゴスペル音楽を歌うのか、ゴスペル音楽のその先には何が在るのか。

日米のゴスペルアーティストのインタビュー、米国南部で活躍する日本人ゴスペル指導者、日米の教会、ゴスペルイベントなどの取材を通し、ゴスペルの本質に迫り、なぜ日本でこんなにゴスペルが盛んに歌われるのかを追い求めた。

監督は、性同一障害の芸術家を追った作品「ピュ~ぴる」がロッテルダム国際映画祭、全州映画祭、パリ映画祭などに正式招待され絶賛された松永大司。

米国グラミー賞受賞歌手や米国で一番著名なキリスト教指導者のインタビュー、ほとんど目にすることのできない南部の黒人教会など、通常であれば取材が難しい貴重な映像も多く目にすることができる。

音楽ドキュメンタリー作品枠を超え、人間を描いた骨太な作品に仕上がっている。



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ゴスペルとは…

●アメリカの黒人文化からうまれた宗教音楽
ゴスペルは、アメリカの黒人音楽から生まれ、宗教音楽として発展してきた音楽である。語源は、「God’s+Spell」=「福音」、「Good News」=「よい知らせ」といわれる。しいたげられた黒人たちの魂の叫びをルーツに持ち、黒人キリスト教会を中心として人々に歌われてきた。アメリカでは、この黒人の歌うブラック・ゴスペルをはじめ、白人のカントリー・ゴスペル、クリスチャン・ミュージックなど、神への賛美を歌う音楽を広くゴスペルと定義、分類されている。

●日本でのゴスペルブーム
日本では、1988年のミュージカル「Mama,I Want to sing」、1993年の映画「天使にラブソングを…(Sister Act)」がきっかけとなり、映画の中で描かれた黒人教会のブラック・ゴスペルが大ブームとなった。
現在、日本のゴスペル人口は約20万人。日本の各地で毎週ゴスペルのコンサート・ワークショップが行われ、ゴスペルを教えるカルチャーセンター・音楽教室も増加している。大人数で歌うクワイアスタイルを母体としながら、ダンス、ミュージカル、J-POPの要素を取り入れ、日本のゴスペルはまだまだ独自の文化として発展し続けている。



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ゴスペルの先に在るもの

日本でゴスペルブームが巻き起こった20年前から現在に至るまで、ゴスペルを歌う日本人の9割以上はクリスチャン(キリスト教徒)ではない。
日本のクリスチャン人口が1%程度であることを考えると、この比率は将来も大きな変化はないと思われる。
クリスチャンよりも熱心にノンクリスチャンが神を賛美する祈りの歌詞の音楽であるゴスペルを歌う、という現象。なぜ、日本でこんなにも多く歌われているのか。ゴスペルには何があるのか。
性同一障害のアーティストを8年かけて追った「ピュ~ぴる」、闘う男たちを描いた「MMA ドキュメンタリー HYBRID」で国内はもとより海外でも高い評価を受ける松永大司が日本のゴスペルとその先に在るものを描いた。
本作はただのゴスペル音楽ドキュメンタリー作品ではない。
ゴスペルという切り口で今の日本を、そしてその先にある想いを切り取ったドキュメンタリーである。



足かけ2年にわたる日米ゴスペルの取材

本作は、日本のゴスペルの礎を築いた、淡野保昌、亀渕友香、ラニー・ラッカーら国内のゴスペル指導者のインタビュー、国内最大のゴスペルイベント【YOKOHAMAゴスペルフェスティバル 横濱ゴスペル祭】【仙台ゴスペル・フェスティバル】をはじめとする日本各地のイベント・コンサート・教会、アメリカ南部、N.Y.のゴスペル教会などのアメリカ各地を足かけ2年を費やして取材を行った。



グラミー歌手からアメリカ南部まで

アメリカのゴスペルのトップスターであるグラミー賞受賞歌手カーク・フランクリン、アメリカでもっとも著名なキリスト教伝道師フランクリン・グラハム師、日本人がまず目にすることのできないアメリカ南部の黒人ゴスペル教会など、通常であれば取材が難しい貴重な映像も多く目にすることができる。



監督・松永大司

大学卒業後、俳優として矢口史靖、サトウトシキ、鈴木卓爾監督等の作品に出演。その後、監督としてミュージックビデオ・CM・TVの特撮番組等に関わる。
そんな中、以前から友人であった現代アーティスト『ピュ~ぴる』を2001年より撮影開始。
8年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』として作品を完成させる。この作品はロッテルダム国際映画祭、全州国際映画祭、パリ映画祭など数々の映画祭から正式招待され絶賛される。
2011年には、文化庁委託事業である「若手映画作家育成プロジェクト」の1人に選ばれ、35mmのフイルムで撮影した短篇映画「おとこのこ」を完成させる。
2012年にはNHK BS「裸にしたい男 竹野内豊」を、そして2013年には総合格闘技パンクラスのドキュメンタリー映画『HYBRID』を監督する。