映畫の白晝夢 - 山田勇男監督自選作品上映 – / 蒸発旅日記
上映スケジュール |
山田勇男監督自選作品上映
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料金 |
一般:¥1500/学生・シニア:¥1300/会員:¥1000 |
10/13(月・祝) 一日限りのまぼろしへ、いざ!
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10年ぶりの山田勇男監督劇場公開作品『シュトルム・ウント・ドランクッ』の京都公開に際して、監督自選のフィルム作品をオリジナルフィルムで公開します。
盟友、故・湊谷夢吉氏が共同演出を手がけた、銀河画報社製作の珠玉の作品群から4作品、気配・影などの”ゆらぎ”、そして夢と現実の”はざま”を写し取る、ヤマヴィカワールドから4作品、計8作品を監督自らが選びました。
『絶望アラベスク』では、『シュトルム・ウント・ドランクッ』の録音・整音担当の藤口諒太が生演奏で作品を彩ります。
「気がつけば未だ八ミリフィルムに虫眼鏡をあて、光に透かしている。そのまま見ても、何が映っているのか、滲んだ色彩の、あわいの切片でしかない。」(山田 勇男)
特別協力:ワイズ出版、ヤマヴィカフィルム
【A】銀河画報社の夜 12:20 ー 13:50
★『巻貝の扇』
(1983/16mm/カラー/12分)共同演出、特殊効果:湊谷夢吉
たった一個の巻貝を視ていると、やがて暗黒の渦巻く村にやってくる。
焔に捲れた漆黒の馬が出現し、縄の古代を想望する。
★『悲しいガドルフ』
(1984/16mm/カラー/20分)共同演出、制作:湊谷夢吉
あの「ガドルフの百合」の、旅をするガドルフと野道ですれ違った「私」の、
瞬間における物語は、仄かに迷う、夢の通い路。
★『ポエオティアの山猫』
(1987/16mm/カラー/15分)共同演出:湊谷夢吉
さよならをするとき、人は何故にあれほど手を振るのだろう。
ボルヘスの「円環の廃墟」から、夢の旅に出た。
★『銀河 鉄道の夜』
(1982/8mm/カラー/45分)脚色、美術、挿入歌、出演:湊谷夢吉
少年時代の思い出を、第四次元世界の消息に夢見る、
はかなき暗喩の映像。
私から無私へ流れゆく水滴の影。
■銀河画報社とは
1973年の暮れ、故・湊谷夢吉氏、山田勇男のふたりで「銀河画報社」を起こす。湊谷氏主筆で漫画集「銀河画報」を発刊、のちに映画倶楽部として8mm作品を5本、16mm作品を3本製作する。
美術、音楽、実験映画など様々なジャンルの人々が集結、表現集団として幅広い活動で、注目を集める。
1988年、湊谷氏没後、解散。
銀河画報社時代の映像制作は、湊谷ー山田コンビによる共同演出が特徴で、他の表現からの触発を自らの表現に置換し、昇華し たそのふたりの軌跡が映像に散りばめられている。
【B】ヤマヴィカの夜 14:10~15:40
★『沼』
(1999/8mm/カラー/12分)撮影:遠藤彰(「シュトルム・ウント・ドランクッ」宣伝写真担当)
フランジュの誘惑から、駒場東大で 秋のひかりと影に導かれて撮った。
初めての8mmカメラを手にする遠藤くんのセンス!
★『少女オルフェ』
(2001/8mm/カラー/20分) 音楽:あがた森魚(「シュトルム・ウント・ドランクッ」甘粕正彦役で出演)
コクトーの鏡を抜けていく映画をヒントに、
一少女それ自体がどこかオブジェ的な気配として描き止めたかった。
★『Un Image』
(1985/16mm/カラー+モノクロ/12分)撮影:山田勇男
モノクロで、サイレントの影だけの映画を撮りたいと思っていた。
サンフランシスコの光と影に導かれ、ミューズに出会った。
★『水晶』
(1988/16mm/カラー/12分)音楽:今井雅幸
明け方の没落遊園地を歩いて、ふとしゃがみこんだところに、
小さな星型の透し穴のついた、不思議な切符が落ちていた。
★『絶望アラベスク』
(2011/8mm/カラー/34分) 演奏:藤口諒太(「シュトルム・ウント・ドランクッ」録音・整音・足音担当)
「すべては寸秒で終わる」と埴谷雄高は言う。3.11の夜、NHKラジオでは、ひたすら消息を気づかう名前を連呼していた。
こうしてオシマイの連呼が途切れていくのだろう。
★藤口諒太さんによる生演奏付!
作品解説文/山田勇男
「星のフラグメント – 山田勇男のあしおと」(ワイズ出版)より
■山田勇男(Isao Yamada)
北海道生まれ。演劇実験室「天井桟敷」に入団。寺山修司監督映画の美術・衣装デザインを担当。
札幌にて漫画家・故湊谷夢吉らと「銀河画報社映画倶楽部」を結成。稲垣足穂の「一千一夜物語」をモチーフとした処女作『スバルの夜』が、オフシアター・フィルムフェスティバル(後のぴあフィルムフェスティバル)に入選。
以後、現在まで8mmフィルム作品を中心に100本を越える作品を制作。
漫画家、装丁家としての作品多数。
2013年、10年ぶりの長編映画『シュトルム・ウント・ドランクッ』製作。
そして2014年、ユーロスペースほか全国順次劇場公開。
■藤口諒太(Ryota Fujiguchi)
1985年、群馬県前橋市生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科修士課程修了後、数々の映画製作に携わる。録音、整音から作曲、ピアノ演奏まで手がけた、秋野翔一監督作品『理容師』は第65回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門ノミネート、整音を担当した土井敏邦監督作『異国に生きる』は’13年文化庁文化記録映画優秀賞受賞。
『蒸発旅日記』(2012★製作年は2002年/ディレクターズカット版/デジタル上映/90分)
監督:山田勇男 原作:つげ義春 美術監督:木村威夫
出演:銀座吟八 秋桜子 清水ひとみ 田村高廣 他
企画・製作・プロデューサー:岡田博
製作・配給:ワイズ出版
・10/14(火)~10/17(金) 12:00~13:30
料金(1プロ)
一般:¥1500/学生・シニア:¥1300/会員:¥1000
★『シュトルム・ウント・ドランクッ』チケットをお持ちの方は¥1200に割引。
★当日券のみ(当日、立誠シネマオープン時より整理番号付きチケットを受付窓口にて発売。定員に達し次第売り止めとなります。入り状況はお電話、メール、ツイッター等でお問い合わせください。)
山田勇男監督、『蒸発旅日記』以来10年振りの新作長編、京都公開!
嗚呼、理想よ。幻想よ。極彩色の「ギロチン社」が、いま甦る。
『シュトルム・ウント・ドランクッ』
10/11(土)~10/17(金)▶16:00
10/18(土)~10/24(金)▶18:30 ★10/13(月・祝)山田監督舞台挨拶!
【前売券】¥1200 絶賛発売中!★宇野亜喜良イラストオリジナルポスター付き!