百円の恋

上映スケジュール

3月21日(土)~4月3日(金)

3月21日(土)~3月27日(金)▶19:00~
3月28日(土)~4月3日(金)▶17:00~

料金

当日一般:1500円
学生・シニア:1200円
立誠シネマ会員:1000円
特別鑑賞券1300円発売!(他館との併用はできません)

カラー|113 分|ビスタサイズ|R15+

出演:安藤サクラ 新井浩文ほか

監督:武 正晴
脚本:足立 紳(第一回松田優作賞グランプリ受賞作)
主題歌:クリープハイプ「百八円の恋」(ユニバーサルシグマ)
製作:東映ビデオ 配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS

公式サイト:http://100yen-koi.jp

呆れる程に、痛かった。

※この作品は15歳未満の方のご鑑賞はできません。

「第一回松田優作賞」グランプリ受賞
第27回東京国際映画祭<日本映画スプラッシュ部門>作品賞受賞

 
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INTRODUCTION
 
第一回「松田優作賞」グランプリ脚本、堂々の映画化!
時価百円の女・斎藤一子、32歳。傷だらけの「恋」と「闘い」の物語。
 
故・松田優作氏の出身地である山口県周南映画祭で、優作氏の志を受け継ぐクリエイターを発掘すべく、2012 年に新設された脚本賞、第一回「松田優作賞」グランプリ作品『百円の恋』 (作:足立紳)。
国内外からの応募総数151の脚本より、松田美由紀(女優、写真家)、黒澤満(映画プロデューサー)、丸山昇一(脚本家)らの厳正なる選考により、女と男の挫折と再生という普遍的なテーマに挑みながらも、人間の弱さと強さを真っ向から描ききった骨太な本作を、『イン・ザ・ヒーロー』の武正晴監督が待望の映画化。優作氏の故郷・山口県でも一部撮影を行いつつ、志を受け継ぐ役者たちが繰り広げる、魂と肉体を張った名作が誕生した。
 
冴えない毎日を生きるヒロイン・一子のどん底からの再生と強い生き様、そして人間の弱さと強さ。
安藤サクラ×新井浩文、魂の共演!
 
不器用にしか生きられない主人公・一子役には、700通以上の応募があったオーディションを勝ち抜いた、日本を代表する若手実力派・安藤サクラ。どん底の姿からハードなボクシングシーンまで、一子というキャラクターと心中せんばかりの迫真の熱演は、みるものを圧巻し心を熱くさせる。 恋の相手ともなる中年プロボクサー・狩野祐二役には、話題作出演の続く、新井浩文。脇を固めるのは根岸季衣、重松収、伊藤洋三郎など、松田優作氏にゆかりのあるベテラン個性派俳優陣が結集し、骨太な人間ドラマをしっかりと支え、作品世界に深みを与えている。
 
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STORY
 
斎藤一子(安藤サクラ)は32歳にもなって、働きもせず実家に引きこもり、自堕落な生活を送っていた。
離婚し、子どもを連れて出戻ってきた妹の二三子は、何もせず、親の脛をかじりながらダラダラと生きている一子に苛立ち、衝突を繰り返していた。ついに、ひょんなことから大ゲンカになり、一子が家を出ることに。
「あたしが出てく!」と見栄を切ったものの、あてもお金もない一子は、仕方なく、夜な夜な買い食いしていた100 円ショップの深夜労働を始めた。そこは、うつ病を抱えた店長、ギャンブル好きのバツイチ、売り上げを盗んで 100円ショップをクビになった元ソープ嬢、浮浪者など、個性豊かな底辺の人間の巣窟だった。慣れない労働に勤しむ、一子の唯一の楽しみは、近くの〈青木ボクシングジム〉でストイックに練習をする一人の中年ボクサー・狩野(新井浩文)を見ることだった。
ある日、100円ショップにバナナを買いに来た狩野と、一子は初めて言葉を交わす。狩野はバナナばかり買うという理由から〈バナナマン〉というあだ名がつく、常連客だった。狩野から、「断られなさそうだから」という理由でデートに誘われた一子は、初めてボクシングの試合を見る。そしてそれは、狩野の引退試合だった。
殴り合い、肩を叩き合う、ボクシングの試合に一子は強い羨望を抱き、足の赴くままに自らも青木ジムでボクシングを始める。一方、引退を負け試合で収めてしまった狩野は自暴自棄になって、深夜の100円ショップに転がり込んでくる。そんな、狩野を介抱するうちに、二人は体を重ねるようになる。一子は、二人の生活に儚くも小さな幸せを感じていたが、ある日、狩野は帰ってこなくなる。悔しさと情けなさと怒りを、静かにぶつける様に一子はどんどんボクシングにのめり込んでいく。「百円程度の女」だった自分を奮い立たせるために。そこに見出したのは、仄かだが、確かな希望だった。
負けっぱなしの人生から這い上がろうとする女と挫折を経験した男の、再生の物語。
 
 
CAST・STAFF
 
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安藤サクラ(あんどう・さくら)
1986年2月18日、東京都生まれ。『風の外側』(07/奥田瑛二監督)で女優デビュー。
映画を中心に活躍し、『愛のむきだし』(09/園子温監督)でヨコハマ映画祭助演女優賞、高崎映画祭最優秀新人賞を受賞。『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(10/大森立嗣監督)などで第84回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞を受賞。2012 年の主演作品『かぞくのくに』(ヤン・ヨンヒ監督)と、『愛と誠』(12/三池崇史監督)、『その夜 の侍』(12/赤堀雅秋監督)への出演で第86回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞と助演女優賞のダブル受賞を始め10以上の賞を受賞。その後も『ペタルダンス』(13/石川寛監督)『今日子と修一の場合』(13/奥田 瑛二監督)などに出演。
 
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新井浩文(あらい・ひろふみ)
1979年1月18日、青森県生まれ。『青い春』(02/豊田利晃監督)で第17回高崎映画祭最優秀新人男優賞を、『アウトレイジ ビヨンド』(12/北野武監督)で第22回東京スポーツ映画大賞男優賞を受賞。主な出演作は『ゲルマニウムの夜』(05/大森立嗣監督)、『松ヶ根乱射事件』(07/山下 敦弘監督)、『BOX 袴田事件 命とは』(10/髙橋伴明監督)、『赤い季節』(12/能野哲彦監 督)、『永遠の0』(13/山崎貴監督)、『愛の渦』(14/三浦大輔監督)、『近キョリ恋愛』(熊澤尚人監督)、『まほろ駅前狂騒曲』(大森立嗣監督)、『寄生獣 完結編』(山崎貴監督)。
 
監督:武 正晴(たけ・まさはる)
1967年、愛知県生まれ。短編映画「夏美のなつ いちばんきれいな夕日」(06)の後、『ボーイ・ミーツ・プサン』(07)で長編映画デビュー。『カフェ代官山〜Sweet Boys〜』(08)、『カフェ代官山 II 〜夢の続き〜』(08)、 『花婿は18歳』(09)、『カフェ・ソウル』(09)、『EDEN』(12)、『モンゴル野球青春記』 (13)、最新作は『イン・ザ・ヒーロー』。
 
脚本:足立 紳(あだち・しん)
鳥取県出身。日本映画学校卒業後、相米慎二監督に師事。助監督、演劇活動をへてシナリオを書き始める。
2012年に『百円の恋』にて第1回松田優作賞受賞、2013年に『佐知とマユ』(2015 年 3 月NHKにて放送)が第38回創作テレビドラマ大賞受賞他。2015年には『お盆の弟』(大崎章監督)、『恋』(長澤雅彦監督)が公開予定。
 
主題歌:クリープハイプ(くりーぷはいぷ)
尾崎世界観(Vo./G)、長谷川カオナシ(B)、小川幸慈(G)、小泉拓(Dr) からなる4人組バンド。
2001年に結成。2009 年に現メンバーで活動を開始。インディーズ期間を経て2012年4月にメジャー進出。
2014年4月、日本武道館2Days公演開催。
12月にニューアルバム「一つになれないなら、せめて二つだけでいよう」発売、2015年から大規模なツアー開催予定。
http://www.creephyp.com