立誠シネマプロジェクト

4月3日（金）19:10〜　★サトウトシキ監督舞台挨拶（上映前）
 

京都発・期待の新人！
水本佳奈子さん（京都造形芸術大学映画学科俳優コース）デビュー作！

冴えない中年の会社員・佐々木一郎は幼馴染・岡部の訃報を聞いた。死の直前、留守電に吹き込まれていた岡部のメッセージを聞いた一郎は過去と現在、そして禁断の秘密をめぐる終わりのない心の旅に出る。
そんな時、「欲しいものは手を伸ばさないとつかめない」という若い娘・春と出逢い…。

主人公の一郎を演じるのは、今なお新しい役柄に挑戦し続けている平田満。人生の終盤にさしかかり、忘れかけていた情熱にもう一度手を伸ばそうともがく中年男の悲哀を見事に演じ切っている。
相対するヒロイン・春には、多数の候補者の中からオーディションで選ばれた期待の新人女優・水本佳奈子。みずみずしい生命力にあふれた彼女は、名ベテラン俳優との絶妙なコントラストによって、作品の中でよりいっそうのきらめきを放っている。京都造形芸術大学映画学科俳優コース在学中に本作でデビュー。以後『弥勒MIROKU』（林海象監督）『いきもののきろく』（井上淳一監督）『正しく生きる』（福岡芳穂監督、3月公開）と出演作がつづく期待の新星。脇を固める出演者に、最後の主演作『青二才』をはじめ、長年サトウトシキ監督とコンビを組んできた伊藤猛。そして『私の奴隷になりなさい』の石井明日香、テレビドラマ『暴れん坊将軍』『はぐれ刑事純情派』の入江麻友子、『シュトルム・ウント・ドランクッ』『ドライブイン蒲生』の吉岡睦雄など、実力派キャストが多く顔を揃えた。
 

監督は、サトウトシキ。かつて瀬々敬久、佐野和宏、佐藤寿保らとともに「ピンク四天王」と呼ばれた鬼才だが、現在は『愛妻日記』『ちゃんこ』『ジャイブ 海風に吹かれて』など、一般映画の世界に活躍の場を移し、映画ファンから絶大なる支持を受けている。気鋭の脚本家・竹浪春花とは、『花つみ』『イチジクコバチ』『青二才』に続いて４度目のタッグとなる。二人の息の合ったコンビネーションと化学反応によって、禁断の秘密をめぐる青春の哀しみ、中年男の愛と切なさを無駄のない抑制された演出で描いている。