ヨリ道ノススメ立誠篇 〜怪奇と恐怖と映画の魔〜

上映スケジュール

3月21日(土)~3月27日(金)

連日12:00~

料金

1プロ500円均一

チラシはこちらからご覧いただけます▷http://risseicinema.com/archives/9836

春の一大祭典に、3つの魔が忍び寄る!

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京都文化博物館「ぶんぱく青春映画祭 ヨリ道ノススメ」連携企画
地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業文化庁ミュージアム活性化支援事業

円谷プロの傑作シリーズ、
怪奇:怪奇大作戦!
恐怖 :恐怖劇場アンバランス!
そして、映画の魔:高橋洋監督『旧支配者のキャロル』!

【怪奇大作戦】【恐怖劇場アンバランス】の上映作品は、
全て16mmフィルム上映!

 


1960~70年代、世の青年世代が虜になった怪奇と恐怖の青春が甦ります。作り手側の野心渦巻く情念が作品に叩きこまれ、「ウルトラマン」を卒業した青年たちがトラウマ世界の魅力へと導かれました。およそ50年前、不条理で不気味な世界の闇を描いたこの怪奇と恐怖のドラマには、超人的なヒーローの活躍や冒険には描かれない、日常に潜む闇の魔力が凝縮されています。世紀を超えた今、皆さんの目にどのように映るでしょうか。そしてその魔力に魅了されこの世界に入り、“映画の魔”を描き続ける脚本家の高橋洋さんをお招きし、高橋氏の作品特別上映、トークも行います。
この春、闇を切り裂く怪しい悲鳴が立誠シネマのスクリーンにこだまする!
心臓の弱い方、おひとりでご覧の方は、このヨリ道はご遠慮ください…。


 

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不可解事件を装った謎の科学犯罪に立ち向かう科学捜査研究所・SRI。燐粉で人間を溶解させる不気味な蛾、ナイフを振りかざし人を襲うフランス人形、硫黄と人間が融合した燐光人間……。猟奇的で不気味な事件と、その背後に潜む人間の闇が科学捜査で暴かれる。独特の深いドラマ性と、リアリティを追求した映像が魅力。
出演:岸田森、勝呂誉、原保美、松山省ニ、小橋玲子、小林昭二

 

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「心臓の弱い方、お一人でご覧になる方は、この『恐怖劇場アンバランス』はご遠慮下さい…」一線級のスタッフ・キャストを揃え、人間の不条理、怨念、呪いといった“真の恐怖”を描き出すオムニバスホラー作品。
出演:青島幸男(ストーリーテラー)

 

Aプログラム(73分)
 
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©円谷プロ 【怪】かまいたち |【恐】木乃伊の恋

【怪奇大作戦】第16話「かまいたち」

監督:長野卓●特殊技術:高野宏一●脚本:上原正三
ゲスト出演:加藤修、浅野進治郎、池田駿介

夜道を歩く女性に轟音と共に一陣の風が迫り、その身体はバラバラになって四散した。牧は、何者かが人工的に「かまいたち」のような現象を起こしたのではないかと推察する。わずかな手がかりを求めて現場写真の検証をするSRI。牧は、そこに写された一人の男の姿を目にとめる。「この目は単なる野次馬の目ではない」と牧は直感するが……。

【恐怖劇場アンバランス】第1話「木乃伊の恋」

監督:鈴木清順●脚本:田中陽造
出演:渡辺美佐子、浜村純、川津祐介、大和屋竺

出版社に勤める笙子は、国文学者の布川に「春雨物語」の口語訳を依頼する。病床の布川は、人間の執念をめぐるその物語を口述していく――。江戸時代、とある庄屋の息子・正次は地の底で鉦を叩き続けていたミイラを掘り出す。それは即身仏となったはずの高僧が、色欲の煩悩を断ち切れずに蘇ったものだった。ミイラは動き出し、村の女性たちを追いかけはじめる……。

Bプログラム(73分)
 
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©円谷プロ 【怪】京都買います|【恐】仮面の墓場

【怪奇大作戦】第25話「京都買います」

監督:実相寺昭雄●特殊技術:大木淳●脚本:佐々木守
ゲスト出演:斉藤チヤ子

京都の寺院で仏像が消失する事件が発生。牧は考古学の権威・藤森博士を訪ね、博士の助手・美弥子と出会う。その夜、盛り場で酒を飲んでいた牧は、若者たちに「京都を売って下さい」と語りかけ、ビラを配る美弥子の姿を見つける。美弥子は、仏像の美しさを分からない人々から京の都を買いたいのだという。仏像消失事件との関連を感じながらも、牧は急速に彼女に惹かれていく。

【恐怖劇場アンバランス】第4話「仮面の墓場」

監督:山際永三●脚本:市川森一
出演:唐十郎、早川保、三谷昇、橋爪功、緑魔子

前衛劇団「からしだね」の演出家・犬尾は公演を成功させたい一心で過激な演技を役者に強いるが、悪霊を演じていた俳優の白浜が稽古中に高所から転落してしまう。死んだと思い込んだ犬尾は公演中止を恐れ事の隠蔽を図るが、その日から白浜の怨霊が犬尾を悩ませ彼は破滅へと導かれていく。

Cプログラム(73分)
 
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©円谷プロ 【怪】呪いの壺|【恐】サラリーマンの勲章

【怪奇大作戦】第23話「呪いの壺」

監督:実相寺昭雄●特殊技術:大木淳●脚本:石堂淑朗
ゲスト出演:花ノ本寿

京都で奇怪な事件が発生した。老人が自宅の縁側で骨董の壺をのぞき込んだところ、目が焼かれ絶命したのだ。同様の事件が頻発し、京都府警の依頼を受け町田警部と共に調査を始めたSRIの前に、日野という一人の青年が現れた。古美術店に勤める彼の話では、被害者は全員、店の得意先だったというのだ。一行は日野の勤め先を訪ねるが、店の主人と日野の関係はどこか険悪だった。

【恐怖劇場アンバランス】第10話「サラリーマンの勲章」

★高橋洋さんセレクション作品 

監督:満田かずほ●脚本:上原正三
出演:梅津栄、津島恵子、冨士真奈美、向井精七、横山リエ、中丸忠雄

サンダイズ電機に勤める犬飼は、課長に昇進して初めての早朝会議に遅刻していた。元々出世を憂鬱に感じていた彼は、会社も家庭も放棄して自由を謳歌することを決意する。犬飼は偽装自殺で自分の存在を葬り、バーの女・宇多子と新しい生活を始めようとする。

特別プログラム(73分)
 
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©円谷プロ 【怪】死神の子守唄|【魔】旧支配者のキャロル

【怪奇大作戦】第5話「死神の子守唄」

★高橋洋さんセレクション作品 

監督:実相寺昭雄●特殊技術:大木淳●脚本:佐々木守
ゲスト出演:深山ユリ、戸浦六宏、草野大悟

人気のない夜道、何者かに追われて逃げる女性に銃を向ける黒い影があった。銃から閃光が走り、女性の身体は瞬時に氷漬けになった。被害者の死体からは放射能が検出され、科学の世界では未だ謎とされているスペクトルG線が使用されたようだ。現場検証中の三沢は、野次馬の中にいた女性・高木京子が気にかかり追跡する。歌手として活動をしている京子がバーで唄う曲の歌詞は、殺人の状況と全く同じだった。

【映画の魔!】『旧支配者のキャロル』

2011 / 47分 / HDV / カラー
脚本・監督:高橋洋
撮影:山田達也 / 照明:玉川直人 / 音楽:長嶌寛幸 / 録音・整音:臼井勝
出演:松本若菜、中原翔子、津田寛治、本間玲音、伊藤洋三郎

映画学校の卒業制作の監督に選ばれたみゆきは、講師であり、憧れの女優でもある早川ナオミに出演を依頼する。みゆきは監督という大役に全力を尽くすが、ナオミが科す試練はあまりに過酷だった。現場は熾烈を極めていく……。
映画学校という環境を戯画化しながらも、同時に映画製作の本質をとらえた本作は、2012年映画芸術ベストテン4位にランクインするなど各方面で高い評価を得た。

タイムスケジュール
 
3/21(土) 12:00〜13:15 Aプロ
3/22(日) 12:00〜13:35 特プロ ★高橋洋さんトーク(20分)
3/23(月) 12:00〜13:15 Bプロ
3/24(火) 12:00〜13:15 Cプロ
3/25(水) 12:00〜13:15 Aプロ
3/26(木) 12:00〜13:15 Bプロ
3/27(金) 12:00〜13:15 Cプロ
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関連講座【シネマカレッジ京都 特別講義】

高橋洋 脚本特別講義「シナリオの発想・基礎編」

主催:シネマカレッジ京都、共催:映画美学校 日時 3/22(日) 14:30〜(150分程度を予定)
受講料 3000円(税込)
定員 50名
申込:シネマカレッジ京都公式サイトよりお申込みください。
詳細、申込はこちらをご覧下さい▶▶▶http://cinemacollege-kyoto.com/recruitment/2531
 
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高橋 洋(脚本家・映画監督)


1959年生まれ。学生時代は早大シネマ研究会に所属、『夜は千の眼を持つ』など8ミリ作品を発表。映画同人誌「映画王」の編集にたずさわる。90年に森﨑東監督のテレビ作品『離婚・恐婚・連婚』で脚本家デビュー。主な脚本作品に、中田秀夫監督『女優霊』(95)『リング』(98)『リング2』(99)、北川篤也監督『インフェルノ蹂躙』(97)、黒沢清監督『復讐 運命の訪問者』(96)『蛇の道』(98)、佐々木浩久監督『発狂する唇』(99)『血を吸う宇宙』(01)、鶴田法男監督『リング0バースデイ』(00)『おろち』(08)がある。なかでも『リング』シリーズは大ヒットを記録、世界にJホラーブームを巻き起こした。04年、『ソドムの市』で初長編を監督。他の監督作に『狂気の海』(07/映画美学校フィクション・コース第9期高等科生とのコラボレーション作品)、『恐怖』(10)、『旧支配者のキャロル』(11/映画美学校フィクション・コース第13期高等科生とのコラボレーション作品、映画芸術 2012年ベスト4)。 編著書に「大和屋竺ダイナマイト傑作選 荒野のダッチワイフ」(フィルムアート社)「映画の授業」「映画の魔」(青土社)、近刊に稲生平太郎との共著「映画の生体解剖」(洋泉社)がある。


 
 
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