特集〈これが園子温だ!〉
上映スケジュール |
2016年10月16日(日)~11月4日(金) ★タイムテーブル詳細は下記 |
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料金 |
【料金】当日一般:1500円/学生・シニア:1200円/立誠シネマ会員:1000円 |
協力:シオンプロダクション、日活、PFF事務局、寿々福、ピクチャーズ・デプト
ある男の、叫びと囁きの映画史。
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『園子温という生きもの』(京都シネマ)、『ひそひそ星』(立誠シネマ)の連続公開となる京都で、園子温監督特集を開催。近年、メジャーシーンで作品を連打していた園監督が「ゼロからの出発」と銘打ち『ひそひそ星』を発表した。自ら立ち上げた「シオンプロダクション」で、長年温めていた企画を制作したのだ。その過程をドキュメントする『園子温という生きもの』には、表現者としての園監督の意欲、行動が描かれる。そして結果生み出された『ひそひそ星』は、繊細にして大胆な表現で彩られた園子温という作家の独自性が際立つ、詩的な、静かなる傑作となった。今回の特集は、メジャー作品とは一線を画し、自身と映画に向き合い格闘することから生まれるインディペンデント精神溢れる作品を厳選して編成。激しく、ナイーブに。狂おしく、シャープに。淫らでしとやかな、必見の作品群。ぜひ、あなたのその目で目撃してください。
★作品紹介
俺は園子温だ!
*『桂子ですけど』と併映
1984年/32分/8mm>DVD上映
監督・制作・脚本:園子温 撮影:園子温、山道亮介
出演:園子温、中川ろここ、大岡一生、ユキコ、お花畑狂介
カメラに向かい、作者が今日の日記をつけるように喋り出す。そんな静かな日々の記録が綴られてゆくのかと思いきや、古びた館のイメージ・ショットがインサートされ、突然カメラが走り出して、作者は狂ったように騒ぎ出し、果ては頭を坊主にしてしまう。映画と言う媒体を利用して、作者自身の存在証明を過激に追及しているが、その一方で、映画の存在そのものに鋭く迫ろうとしている。若き園監督の初期作であり、映画でアクションを起こすことを実践した記念すべき作品。この初期衝動を受け止めよ!
自転車吐息
1989年/93分/16mm
製作:PFF、武田浩二 プロデューサー:西村隆、鈴木豊 監督:園子温 脚本:園子温、斎藤久志 撮影:北沢弘之 音楽:ボボ・ブラジル、諸井進、会津わたる、山ちゃん 美術:鈴木卓爾、小口詩子 編集:石原肇
出演:園子温、河西宏美、杉山正弘、山本浩子、山道亮介、高木陽子、園いずみ、牧野剛
PFFに連続入選した8ミリ作品『俺は園子温だ!』『男の花道』を経て、PFFスカラシップ作品として制作された本作は、再び”俺は園子温だ!”と叫ぶことに回帰する。3年目の浪人生活を続ける北史郎と友人の圭太。史郎は20歳が終わろうとする年の暮れに、圭太を誘って町を出る決心をし、圭太の気持ちをかきたてるため、高校時代に友人と製作し未完に終わった映画『一塁』の続きを撮影することを提案する。”スタートもゴールもなく、ただ今の走っている俺を見ろ”というメッセージが強烈な伝説的疾走青春映画。
部屋 THE ROOM
© アンカーズプロダクション © 2012 鈍牛倶楽部/ピクチャーズデプト/園子温
1993年/93分/DVD上映
製作:中田貴之、安岡卓治、松岡亮 プロデューサー:安岡卓治 脚本:園子温 撮影監督:大塚雄一郎 撮影:御木茂則 音楽プロデュース:山本公成、岡野弘幹 編集:鵜飼邦彦、園子温 美術:脇田政法
出演:麿赤児、洞口依子、佐野史郎、高橋サヨコ、内田栄一、松田政男、寺島裕子、百々ちゃん
園監督の初劇場用長編作品にして最重要作。全編三十足たらずのシーンを、粗い粒子のモノクロ画面、延々続く長回し、囁くようなセリフ口調、ドラム音のみの音楽で描き、ベルリン国際映画祭など海外でも評価を得た。殺し屋稼家に疲れ果てた初老の男は、不動産屋に飛び込み、女係員に部屋探しを頼む。殺してきた亡霊たちに追われるようにして、男は死に場所を求め、係員とともに部屋から部屋へと巡り歩いていく。部屋探しの二日目、男は係員に案内され、遂に理想の、窓から見える眺めだけが唯一の取り柄の部屋に行き着く。
桂子ですけど
*『俺は園子温だ!』と併映
© 2012 鈍牛倶楽部/ピクチャーズデプト/園子温
1997年/61分1秒/BD上映
製作・監督・脚本:園子温 撮影:ウォン・オンリン 美術:園子温、西川裕、鈴木桂子 整音:鈴木大介 照明:長島徳秋 編集:園子温、吉田俊次 助監督:吉田國文、小坂井徹 スクリプター:喜田俊次 スチール:静野泰信
出演:鈴木桂子、内田栄一
平凡なひとりの女が日々を着実に生きていこうとする様を、“時間”を意識しながら綴ってゆく日記形式映画。これまでも“時間”というテーマを取り上げてきた園監督が、1時間1分1秒という上映時間の中で、斬新なアプローチによる独特の演出を見せる。ウエイトレスをしながらひとり暮らしをする鈴木桂子。彼女の宝物は、すでに亡くなってしまった父親の遺骨だ。桂子は年を重ねることを実感するため、毎日、毎時間、毎分、毎秒を全部記憶したいと思っている。桂子は、あと3週間で22歳の誕生日を迎える。
紀子の食卓
*R15+
© 紀子の食卓 製作委員会
2005年/159分/DVD上映
監督・原作・脚本:園子温 撮影:谷川創平 美術:藤田徹 編集:伊藤潤一 音楽:長谷川智樹 テーマ作曲:園子温『Lemon Song』、挿入歌:マイク真木 『バラが咲いた』
出演:吹石一恵、つぐみ、吉高由里子、並樹史朗、宮田早苗、三津谷葉子、安藤玉恵、渡辺奈緒子、李鐘浩、古屋兎丸、手塚とおる、光石研
2002年に大きな反響を呼んだ園監督『自殺サークル』の鏡面的な作品。退屈な日常や家族との関係に嫌気がさしていた女子高生・紀子。ある日“廃墟ドットコム”というサイトを発見した彼女は、家出して東京へ行き、サイトを通して知り合ったクミコが運営するレンタル家族の一員となる。一方、紀子と“廃墟ドットコム”の関連に疑いを持った妹ユカも東京へと向かうが……。園監督が現代日本社会に向き合い描くドラマとして、壮大な世界観と個々の人間の存在とを緻密に描き出した傑作。
冷たい熱帯魚
*R18+
© NIKKATSU
2010年/146分/BD上映
監督:園子温 脚本:園子温、高橋ヨシキ 撮影:木村信也 美術:松塚隆史 編集:伊藤潤一 製作:鳥羽乾二郎、大月俊倫 プロデューサー:千葉善紀、木村俊樹
出演: 吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、渡辺哲
実在する猟奇殺人事件に想を得て園監督が挑んだ、人間の狂気と極限の愛を描くサスペンス。小さな熱帯魚店を営む社本の家庭では、年頃の娘が若い後妻に反発しており、そのため彼と妻との関係にも亀裂が生じていた。そんなある日、彼は娘が起こした万引き事件をきっかけに同業者の村田と知り合う。やがて村田の事業を手伝うことになった社本は、いつしか恐ろしい猟奇殺人事件に巻き込まれていく。国内外で大きな話題を呼び、絶大な支持を得た園監督代表作のひとつ。
恋の罪
*R18+
© 2011「恋の罪」製作委員会
2011年/144分/BD上映
監督・脚本:園子温 撮影:谷川創平 美術:山田好男 編集:伊藤潤一 製作:杉原晃史 プロデューサー:千葉善紀、飯塚信弘
出演:水野美紀、冨樫真、神楽坂恵
1997年に渋谷区で発生した東電OL殺人事件をモチーフに、アーティスティックなこだわりの美術や、3人の女の交錯が生みだす園監督ならではのハードコアなドラマが昇華する作品となった。雨の夜、ラブホテル街の古びたアパートで、女性の変死体が発見される。その事件を追う刑事の和子は、捜査を進めるうちに、大学助教授美津子、ベストセラー小説家の妻いずみに行きあたる。単館系公開ながら大きな話題を呼び、異例のヒット作となり、第64回カンヌ国際映画祭・監督週間部門に出品されるなど、国内外で成功をおさめた。
BAD FILM
© 2012 鈍牛倶楽部/ピクチャーズデプト/園子温
2012年 *1995年撮影/161分/Hi-8撮影>DVD上映
監督・脚本:園子温
出演:東京ガガガ
90年代に園監督自らが主催したパフォーマンス集団「東京ガガガ」をフィーチャーした作品。2000人ものメンバーによって劇中のほぼ全編をゲリラ撮影し、Hi-8で約1年をかけ撮られた150時間以上の映像素材は資金難の為未完成となっていたが、2012年に完成。中央線車内ジャックや大量エキストラ動員した新宿アルタ前大乱闘、渋谷ハチ公前のシーンなど、迫力のシーンが展開する日本インディペンデント史上の隠れた大作。2012年、東京フィルメックス特別招待作品として上映され、以降は中々上映される機会がなかったが、今回、園監督のGOを得て上映が適った。貴重な必見作!
★タイムテーブル
★京都大公開!
ひそひそ星
【料金】当日一般:1700円/学生・シニア:1400円/立誠シネマ会員:1000円
10/16(日)17:00~18:40
★10/16(日)上映後、神楽坂恵さん(主演・プロデューサー)舞台挨拶あり!
10/17(土)~10/18(火)15:00~/17:00~
10/19(水)~10/21(金)14:20~/16:20~
10/22(土)~10/24(月)15:10~/19:10~
10/25(火)~10/28(金)14:10~/19:10~
10/29(土)〜11/4(金)19:10〜
11/5(土)〜11/11(金)17:00〜
★立誠シネマ『ひそひそ星』×京都シネマ『園子温という生きもの』相互割引実施
2作いずれかの半券ご提示でもう一方の作品ご鑑賞を当日一般料金から1100円に割引いたします。
映画『ひそひそ星』展 開催(立誠シネマ)
園子温監督直筆!の絵コンテ&清水剛美術監督によるイメージ画を『ひそひそ星』公開期間中、立誠シネマロビーにて全面展開!その膨大な熱量に、間近で触れてください。(展示閲覧は無料です)
園子温という生きもの
京都シネマ にて10/8(土)~10/28(金)公開!
★10/16(日)19:30の回上映前、大島新監督、神楽坂恵さん(出演)舞台挨拶決定!
*詳細は劇場へお問い合わせください。
京都みなみ会館にて 園子温監督『愛のむきだし』、『ヒミズ』をオールナイト上映!!!
10月15日(土)open/23:15 start/23:30(翌6:10終了予定)
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