元・立誠小学校について
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元・立誠小学校と“日本映画原点の地”
元・立誠小学校
学校校舎自体は昭和3年(1928年)に建設され、今に至ります。角倉了以が開削し、森鴎外が「高瀬舟」に描いた高瀬川にかかる石橋が玄関口となり、アーチ型の玄関や装飾を施したバルコニーなどの意匠を凝らした外観、漆喰の壁に木の床が趣き深い校内など、空間としての魅力に充ちています。
地域としては、木屋町通りの中心に位置し、河原町、寺町、新京極と、商店街が集まり、花街として名高い先斗町もあり、年間通して人の賑わいが絶えない京都一の繁華街にあります。
立誠小学校としては1993年(平成5年)閉校し、以後は、自治会行事やイベントの拠点としても積極的に活用されており、現在は「元・立誠小学校」として、春の「高瀬川桜まつり」、秋の「まなびや」など地元主催の催しをはじめ、演劇、音楽、展覧会やフリーマーケット等のイベントが多く集う場となっています。
日本映画原点の地
1895年に発明されたリュミエール兄弟のシネマトグラフが、その2年後、1897年にパリから日本へ輸入されます。「最初の映画」であるとされるシネマトグラフが日本で初めて投影されたのが、ここ元・立誠小学校の地。当時は京都電燈(現・関西電力)があり、その場所で日本初の「映画」の試写実験が成功したことから、日本映画原点の地とされています。