ジャック・リヴェット『デュエル』特別上映
上映スケジュール |
2017年6月4日(日) 13:00~ |
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料金 |
1,500円均一 ※トークのみ参加可(500円)※特別興行のため招待券使用不可。 ※会員料金の適用はございません(スタンプ押印あり)。予めご了承ください。 |
1976年/サンチャイルド・プロダクション=レ・プロダクション・ジャック・ロワフェルド=I.N.A作品/フランス/カラー/1.66:1/120分
監督:ジャック・リヴェット
製作:エリック・シモン
脚本:エドゥアルド・デ・グレゴリオ、マリル・パロリーニ、ジャック・リヴェット
撮影:ウィリアム・リュプシャンスキー
音楽:ジャン・ウィエネル
美術:エリック・シモン
衣装:ルネ・ルナール
出演:ジュリエット・ベルト(レニ)、ビュル・オジエ(ヴィヴァ)、ジャン・バビレ(ピエロ)、エルミーヌ・カラグーズ(リュシー)、ニコール・ガルシア(ジャンヌ/エルサ)、クレール・ナドー(シルヴィア)他
『アウト・ワン 我に触れるな』公開記念特別上映
ついに、日本語字幕付き日本初上映決定!!!
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--リヴェットの悪戯っぽい笑顔は、『不思議の国のアリス』に登場するチェシャ猫にしばしば例えられた。現実に魔法をかけ、女優たちに魔法をかけ、消えたり現れたりしながらクルクルと移り変わっていくそのチャーミングな笑顔は、観客である私たちを今でも魅了してやまない。気まぐれで移り気で変幻自在な彼の魅力が最も発揮された作品の一本が、この『デュエル』であるのだ。(大寺眞輔)
ジャック・リヴェットが監督した4作目の長編『アウト・ワン 我に触れるな』の公開を記念して、立誠シネマでは日本語字幕付き日本初上映となる『デュエル』の1日限りのプレミア上映を開催します!
【STORY】現代のパリを舞台に、太陽の女と月の女が魔法の石をめぐり対決するファンタジー。リヴェットは1975年にジェラール・ド・ネルヴァルの小説に着想を得た《火の娘たち》と称したラブストーリー、ファンタジー、西部劇/冒険物語、ミュージカル・コメディといった内容で成る4部作を構想し、本作はその第2部の作品として制作された。
ジャック・リヴェット監督幻の傑作『アウト・ワン 我に触れるな』
@同志社大学寒梅館クローバーホール 上映詳細はこちらから
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▼ジャック・リヴェット略歴
1928年3月1日、フランスのルーアンに生まれる。ジャン・コクトーが『美女と野獣』の撮影を回想した本を読み映画作家を志してパリに移住。大学に通う傍らシネマテーク・フランセーズに足繁く通い、フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールらと友人となった。1951年、アンドレ・バザンを中心に映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」が創刊。後にヌーヴェル・ヴァーグの母胎となったこの雑誌にリヴェットも参加した。カイエは、若きシネフィルたちの力を結集するが、トリュフォーによるとリヴェットの映画評論こそが最も洞察に富み最良のものであったとのことだ。批評活動の一方で映画製作も開始していたリヴェットは、1956年クロード・シャブロルらの資金で35ミリ短編作品『王手飛車取り』を監督。ゴダールやトリュフォーらも出演するこの作品はヌーヴェル・ヴァーグの先駆けとみなされている。翌57年に長編処女作『パリはわれらのもの』の企画をスタート。だが配給先が見つからず、61年になってようやくフランス公開された。バザン、ロメールに続きカイエ第3代編集長となったリヴェットだったが、雑誌を急速に政治化させたため財政を逼迫させてしまう。映画監督としても第2作『修道女』が公開禁止処分を受けたことで大きな困難に直面した。68年の5月革命を体験して以降、前衛的作風へと大きく変容したリヴェットは全て即興による第3作『狂気の愛』を製作、そして12時間40分に及ぶ『アウト・ワン』を発表。カルト的熱狂の対象となったこの作品は上映機会に殆ど恵まれず「誰も見たことがない幻の傑作」と長らく呼ばれ続けた。続く『セリーヌとジュリーは舟でゆく』はリヴェットのフィルモグラフィー中最も高く評価される一本となったが、その後彼は神経衰弱で倒れてしまう。1984年『地に堕ちた愛』でプロデューサーのマルティーヌ・マリニャックと出会ったリヴェットは、彼女とのコンビで経済的に安定、1991年の『美しき諍い女』がカンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞するなど傑作を連発することで国際的巨匠としての名声を確立していった。この作品でのジェーン・バーキンやエマニュエル・ベアール、『ジャンヌ』のサンドリーヌ・ボネール、『修道女』のアンナ・カリーナなどフランスを代表する女優たちからの信頼も厚く、彼女たちの魅力を最大限に引き出す映画監督として観客からも愛されていた。2016年1月29日、惜しまれつつ逝去。