華 いのち 中川幸夫
上映スケジュール |
11/15(土)〜11/28(金) 11/15(土)~11/21(金)▶15:30 |
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料金 |
【当日券】 |
2014年/カラー/HD/92分
企画・監督・編集:谷光章
製作・著作・配給:イメージ・テン
【主な登場人物】
荒木経惟/沢木耕太郎/重森三玲/勅使河原蒼風/土門拳
早坂 暁/中野重治/滝口修造/三輪休雪/エルベ・シャンデス
森山明子/大野一雄/大野慶人(登場順)
公式サイト:http://hanainochi.com/
常識を疑え!固定概念をぶち壊せ!!
誰も見たことがない生命のアートの誕生
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ゲストトーク決定!
下記日程の映画『華 いのち 中川幸夫』上映後、生前の中川幸夫さんと親交があったお二方に、
中川幸夫さんの芸術と志についてお話いただきます。ご期待ください!
11/15(土)▶大野木啓人さん(空間演出デザイナー・京都造形芸術大学副学長)
11/22(土)▶福本潮子さん(藍染め造形作家)
11/23(日)▶谷光章監督 舞台挨拶
これが “いけばな”か?!と誰もが叫びたくなる、驚きの中川ワールド。誰も見たことがない
「生命のアート」の誕生を体感せよ。彼を取り巻く、重森三玲、土門拳、勅使河原蒼風、滝口修造、
早坂暁、大野一雄、三輪休雪、荒木経惟、沢木耕太郎などの登場人物との深い関わりにも注目です。
これが “いけばな”なのか?!
白い陶オブジェに真っ赤な花びらを押し固めた塊が投げつけられる。
チューリップの花びらのドロドロになった塊をコテで盛り上げて行く。これが “いけばな”なのか?!
押し固めた赤い花びらの塊が荒縄で縛り上げられている。 チューリップの花びらが腐敗し、まるで
不毛の地のような島を形作る。 果たしてこれらは “いけばな”と言えるのか?!
肉体的なハンディと反骨精神
幼時期に脊椎カリエスを患った中川は、曲がった背中と共に反骨精神を身につけて行く。
流派いけばなの決まり事に疑間を抱き、花本来のあるがままの命をとことん見極めるために、
最大流派池坊に脱退通知を叩きつけた。香川県丸亀市から東京に乗り込んだ中川に、当時飛ぶ鳥を
落とす勢いだった草月流の勅使河原蒼風は「恐ろしい男が花と心中しにやって来た」と語ったと言
われる。流派を否定し、弟子を一切取らなかった孤高のいけばな作家は、極貧の中で花の生き、死
と向かい合い続ける。
花の生命そのものをいける。
花との極限の対話、闘い、おののきを経て、想像を超える作品が次々に生み出されて行く。
900本のカーネーションをガラス器に詰め込んで逆さに置き、和紙に真っ赤な花液が滲み出る「花坊主」。
瑞々しい葉脈が艶かしい自菜を丸ごと生けた「ブルース」。まさに朽ち果てようとするギリギリの雄しべと
雌しべを生けた「チューリップ星人」等々。花の生命力そのものを鮮やかに浮かび上がらせて提示した衝撃
的な作品の数々。 長年に渡って書き綴られた創作ノートを通して、また本人が語る言葉で様々な創作誕生の
秘密が明かされる。
100万枚の花びらが舞い落ちる “天空散華”
2002年に実現した「天空散華」。100万枚の色鮮やかなチューリップの花びらが天空から舞い落ちる中、
95歳の舞踏家。大野一雄が渾身の力で踊る。中川幸夫が前衛いけばなの世界に刻み付けた数々の作品は、
重森三玲の言う「永遠のモダン」として、いつまでも語り継がれて行くであろう。これらからは、千利休
に始まる日本の前衛の最先端が見えてくる。