Nas タイム・イズ・イルマティック
上映スケジュール |
12/6(土)〜12/12(金)▶19:30
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料金 |
一般:1500円/学生・シニア:1200円/立誠シネマ会員:1000円 |
2014年/アメリカ/カラー&モノクロ/74分/原題: Time is Illmatic
監督:One9 製作:One9/エリック・パーカー/アンソニー・サレー 製作:エリック・パーカー 出演:Nas/オル・ダラ/アリシア・キーズ/Qティップ/バスタ・ライムズ 字幕監修:K DUB SHINE
1994年、ヒップホップに革命をもたらした歴史的名盤『illmatic』 荒廃したクイーンズの片隅で、20歳の黒人青年が綴った詩は 何故これほどまでの影響力を持ち得たのか__
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DJプレミアやピート・ロック、Q・ティップ、ラージ・プロフェッサーといった当時の東海岸ヒップホップの粋を結集してつくられた「illmatic」は、Nasのラッパーとしての資質も含めてまさにニューヨーク・シーンの威信を背負ったようなアルバムだったが、批評家筋やアンダーグラウンドでの高い評価の反面、セールスに関しては決して芳しいものではなかった。
1994年のリリース当時、「illmatic」に最高評価の〈5本マイク〉を授けて現在に至るアルバムの神格化に絶大な影響を及ぼした老舗ヒップホップ誌の「The Source」は、1998年1月の通算100号記念号の特集記事で〈Most Overlooked Album〉(最も見過ごされてきたアルバム)のランキング1位に「illmatic」を選出していたが、こうして振り返ってみると「illmatic」はアイコニックでありながらも意外に複雑なポジショニングに置かれた名盤であることがよくわかると思う。
いま改めてこの大傑作に正面から向き合ってみる必要がある、と訴えていた「The Source」の当該記事から随分と時間が経過してしまったが、この『Nas/タイム・イズ・イルマティック』の登場によって〈最も見過ごされてきたアルバム〉=「illmatic」はようやく再検証されることになるのだろう。
「illmatic」発売から20年。このアルバムは、社会政治学的な見地、耐える精神、そしてアメリカで自分の声を探し求める若い黒人男性の苦悩を全て要約した作品となり、ヒップホップの新しい基準を作り上げた。マルチメディアアーティストOne9が監督を務めた本作『Nas/タイム・イズ・イルマティック』は、ジャズ・ミュージシャンの父親オル・ダラを始め、息子Nasへと受け継がれたジョーンズ家の音楽的才能の歴史を追い、当時の社会情勢や置かれた環境がNasの世界観にどのような影響を及ぼしたのかを考察する。また、地元クイーンズブリッジの仲間達の協力、弟Jabari “Jungle” Jonesの忠義、母Ann Jonesの犠牲の基、如何にNasが不可能と思われる障害を乗り越えてヒップホップ第二黄金期の最高傑作を作り上げたかを描いている。
本作は2014年4月16日、トライベッカ・フィルム・フェスティバルにてワールドプレミアが行われた。また、デビュー20周年を記念して、リマスターされたオリジナル曲と、未発表曲や新たなリミックスを収録した2枚組「Illmatic XX」の日本版が8月27日にリリースされる。
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