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フタバから遠く離れて 第一部+放射能

上映スケジュール

3月7日(土)~3月20日(金)

3月7日(土)~3月13日(金)▶13:30〜
3月14日(土)~3月20日(金)▶13:50〜

料金

『フタバから遠く離れて 第一部』
+『放射能』(2本立て)

当日一般:1500円
学生・シニア:1200円
立誠シネマ会員:1000円
★『フタバから遠く離れて 第二部』前売券ご提示の方は1000円に割引

2012年/日本/カラー/96分

監督:舩橋淳(『ビッグ・リバー』)/プロデューサー:橋本佳子(『祭りの馬』)/撮影:舩橋淳、山崎裕(『誰も知らない』『2つ目の窓』)/テーマ音楽:坂本龍一「for futaba」

公式サイト:http://nuclearnation.jp/

その日、町は丸ごと引越した。


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舩橋淳監督×濱口竜介監督 対談

★3/22(日)19:00より
http://risseicinema.com/archives/9590

 

【イントロダクション】

 
2011年3月12日
双葉町民は1号機の水素爆発を耳にし『死の灰』を被った。町は全面立入禁止の警戒区域となり、1400人が250㎞離れた埼玉県の高校へ避難。地域社会丸ごと移転したこの高校は、まさに現代のノアの方舟と化した…
双葉町長井戸川克隆は、財政破綻した町を救うため7・8号機を誘致した原発推進派だった。しかし、町民が被爆に遭い、事故が長期化するにつれ、その信念が変化してゆく。

建築作業員・中井祐一さんは津波により家を流され、母を失った。農地全てを流された父とともに避難所暮らしを続けながら、震災翌日に予定された救助活動がベント・水素爆発により中止となったことを悔やんでいる。原発事故により助からなかった命は少なくない、そう訴えつつ、次の人生を模索してゆく。避難から3ヶ月後初めて一時帰宅が許され、無人地帯となった故郷へ帰還する彼が見たものとは…?

 
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原発により1960年代以降経済的繁栄が約束されてきた場所・双葉町。町民は、いまだ奪われた家・土地・財産の補償を受けずに、5年以上とも言われる避難生活を続けている。

高校の教室に畳を敷き、10~20人で寝食を共にする共同生活。毎日のお弁当で命をつなぐも、肝心の原発事故は収束したのかどうか定かではない。時間が経つにつれ東北の復興が加速してきても、取り残されていく避難所の日々。

先進国日本の片隅で忘れ去られて行く人々。先の見えない待つだけの避難所の時間をカメラは9ヶ月にわたり記録した。日本の原子力政策の成れの果てがここに凝縮されている。

 
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【ディレクターズノート】

監督:舩橋淳

 
「私たちも原発事故の当事者である。」

何も見えない。311後の日本は、何も見えないことにフラストレーションを抱えてきた。
あの原発で何が起こっているのか?原子炉の中はどうなっているのか?放射能はどこへいったのか?自分は被爆したのか?被爆したとしたら、どうなってしまうのか?

今回の事故で日本政府と東電の対応はとても似通っていた。事実の公表をさけ、「健康にただちの被害はない」という文言に終始する。肥大する政府不信と東電不信・・・日本国民だけでなく、世界中からも不信を買ってしまった・・・国が推進してきた原子力政策。それが破綻を来し、危険だという理由から、警戒区域の中を見ることはできなくなった。大手メディアも国の命令に従い、僕たちの「知る権利」は宙吊り。何も見えない、知らされない恐怖と闘い続けるのが、ポスト311の日本の日常となった。

 
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そんなとき、もっとも割を食う、もっとも無視され放置されるのが、避難所の人たちだ。自分たちの家に帰られるのか、仕事はどうなるのか?基本的な質問に対する解答が永遠に引き伸ばされ続ける。その宙ぶらりの時間を記録しなければいけない。忘れ去られてはいけない。そんな強い衝動に駆られて、僕はキャメラを手にした。まだ地震・津波の被害状況ばかりがニュースで、その甚大さばかりが強調された2011年3月末のことである。

この映画は、避難民の時間を描いている。1日や1週間のことではない、延々とつづく原発避難。今回の原発事故で失われたのは、土地、不動産、仕事・・・金で賠償できる物ばかりでない。人の繋がり、風土、郷土と歴史、という無形の財産も吹き飛んでしまった。それに対する償いは、あいにく誰も用意していない。用意できるものでもない。

そして、僕たちはその福島で作られた電気を使いつづけてきた。無意識に、加害者の側に立ってしまっていた。いや我々は東電じゃないんだから、加害者じゃない、というかもしれない。本当にそうなのか。地方に危険な原発を背負わせる政府を支えてきたのは、誰なのか。そんな犠牲のシステムに依存して、電気を使ってきたのは誰なのか。いま 僕たちの当事者意識が問われている。

 


 

『放射能』(35分)

監督・撮影・編集:舩橋淳
★『フタバから遠く離れて 第一部』と2本立て上映

 
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福島第一原子力発電所の事故により、全町避難を余儀なくされた福島県双葉町住民が、いかに放射能と向き合っているのかを描いた短編ドキュメンタリー。福島全県民への被ばく調査が遅々として行われない中、双葉町民へ「健康県民管理ファイル」が県から配布され、放射能の安心教育が進められてゆく。一方、双葉町はホールボディカウンター(WBC)を導入し、独自の健康調査を始めた。検査でどれだけの数値が出るかが当初、問題と思われていたが、実は放射能による被害とはそれだけではなかった・・・
人間の五感では感知不可能な放射能について、その本当の被害とは何かを問いかける。本作は、2014年秋公開の 「フタバから遠く離れて 第二部」のスピンアウト作品として制作された。愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品第22弾。

 


 
『フタバから遠く離れて 第二部』3/21〜4/10上映
※こちらは別にチケット料金が必要です。
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