ひろしま
上映スケジュール |
8月15日(土)〜8月28日(金) 8/15(土)〜8/20(木)▶12:50〜 |
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料金 |
均一:1,300円/立誠シネマ会員:1,000円 |
1953年/日本/モノクロ/35mm→デジタルリマスター/104分
監督:関川秀雄
脚本:八木保太郎
原作:「原爆の子〜広島の少年少女のうったえ」長田新・編
音楽:伊福部昭
出演:岡田英次、月丘夢路、加藤嘉、山田五十鈴
広島市民9万人による原爆投下の惨状再現。
見られなかった“まぼろし”の映画がいま、ここに。
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〈立誠シネマ 戦後70年企画 vol.3 〜黎明篇〜〉8/15(土)より『ひろしま』×『二十四時間の情事』
◉9万人の広島市民が制作に参加し、原爆症のトラウマとその地獄絵図を克明に描くも、当時劇場公開(見られること)が適わなかったまぼろしの映画『ひろしま』。そしてそのいくつかの要素を引き継ぎながらマルグリット・デュラス(脚本)×アラン・レネ(監督)が臨んだ『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』。「見ること」「体験を共有すること」の困難さを、次元を違えながらも体現する2作の間に、私たちは今も生きている。
広島市民9万人が全面協力し、原爆投下直後の地獄絵図の群衆シーン撮影に参加し、劇中の衣装、防毒マスク、鉄カブトなどは県下の住民から集められた実物4000点が起用された。そうしたサポートに支えられ、執拗な精力が注がれたこの修羅場のシークエンスには、観る者に否応なく迫る広島市民の念が込められている。
「原爆の子〜広島の少年少女のうったえ」(長田新・編)をもとに映画化された本作は、広島市民の「この体験を忘れまい」とする協力体制のもとに完成したものの、配給を予定していた松竹が撤退し、劇場公開が果たされず“まぼろしの映画”となった。しかし1955年ベルリン国際映画祭にて長編映画賞を受賞し、のちの『二十四時間の情事』制作にリンクするなど、一般的に“見られることがなかった”本作の存在がおよぼした影響は大きい。そして半世紀を経た現在。我々の目に映る『ひろしま』は、当時から少しも変わらぬ念を投げかけてくるはずだ。
❖1955年度ベルリン国際映画祭 長編映画賞受賞作品