【KGコラボ企画vol.1】
ニッポンの嘘 ~報道写真家 福島菊次郎90歳~
上映スケジュール |
2016年4月23日(土)~5月6日(金) 4/23(土)~4/29(祝)▶15:00〜
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料金 |
1300円均一 / 立誠シネマ会員:1000円 |
2012年 / 日本 / 114分 / カラー / デジタル
監督:長谷川三郎 / 朗読:大杉漣 / 撮影:山崎裕
プロデューサー:橋本佳子・山崎裕
製作:Documentary Japan. 104 co ltd
制作プロダクション:Documentary Japan.
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戦後の日本を見つめ、捉え続けてきた報道写真家・福島菊次郎。
2015年9月24日永眠。享年94才。
KYOTOGRAPHIEでの追悼レトロスペクティブに呼応し、上映決行!
ヒロシマからフクシマへ・・・。
90歳、伝説の報道写真家が突き付ける「ニッポンの嘘」そして真実。
★2012年 キネマ旬報ベスト・テン文化映画第1位
★2012年 毎日映画コンクール ドキュメンタリー映画賞
★2012年日本映画ペンクラブ 文化映画ベスト1
「問題自体が法を犯したものであれば、カメラマンは法を犯してもかまわないんです。そういう状況を発表するのは必要なわけです。ならば我々が映像にかかわる分野を担当しているカメラマンとして、写すべきなんです」
日本の戦後を見つめてきた伝説の報道写真家・福島菊次郎、90歳。敗戦直後のヒロシマで被爆者家族の苦悩を10年に渡り撮り続け、“平和都市ヒロシマ”の知られざる実態を暴きだし、それ以降、現場の最前線でシャッターを切り続けた。
これまでに撮影された写真は25万枚以上に及ぶ。三里塚闘争、東大安田講堂、70年安保、あさま山荘事件、水俣、祝島など、今でも鮮烈に語り継がれる数々の時代。ファインダーを通した彼の眼に映るのは、我々が知らなかった、あるいは見ようとしなかった日本の本当の姿だった・・・。
保守化する日本、そしてメディアに決別しての無人島自給自足生活を経て、現在は愛犬・ロクとの穏やかなアパートふたり暮らし。胃がんを患い切除手術を受け、自らの最期を意識しはじめた頃、東日本大震災が発生。福島第一原発事故を受け、菊次郎は最後の現場に向かうのだった・・・。
報道写真家:福島菊次郎
1921年山口県下松市生まれ。1946年より、郷里で時計店を営む一方、被爆地・広島で被爆者の撮影を始める。1951年、原爆症に苦しむ中村杉松さん一家と出会い、以降10年間に渡り中村一家の苦闘の軌跡を克明に撮影し、「ピカドン ある原爆被災者の記録」を発表。そのリアリズムが高く評価され、1960年、日本写真批評家協会賞特別賞を受賞。受賞を機に上京、プロ写真家として活動を開始する。以降、ライフワークとなる被爆者の撮影を続ける一方、安保、学生運動、三里塚闘争、公害、自衛隊、原発など多岐にわたるテーマを精力的に取材する。「文藝春秋」「中央公論」など月刊総合誌を中心に、年間150ページ以上を発表するなど、フォトジャーナリズムの第一線で活躍。刊行した写真集は12冊に上る。
1982年、保守化する日本、自主規制を強めるメディアに絶望し、カメラマン生活と決別、自給自足の生活を目指し、瀬戸内海の無人島にわたる。
1987年胃がんを患い、自給自足生活を断念。手術後、昭和天皇の下血報道を聞く。退院後、自らの写真をパネルに焼き、「天皇の戦争責任展」と銘打ち、日本全国162ヶ所を巡回。2000年より、写真では伝えられなかったことを文章で補う「写らなかった戦後」シリーズの執筆を始める。
2003年「写らなかった戦後 ヒロシマの嘘」(現代人文社)刊行。
2005年「写らなかった戦後2 菊次郎の海」(現代人文社)刊行。
2010年「写らなかった戦後3 殺すな、殺されるな」(現代人文社)刊行。
〈KYOTO GRAPHIE×立誠シネマプロジェクト コラボレーション企画:映画で映す世界の諸相〉
vol.1〈福島菊次郎の写真と記録〉ドキュメンタリー映画『ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳』
vol.2〈難民性を映画はどう映すか〉上映特集&レクチャー「移民・難民映画週間」
vol.3〈SEALDsという現象〉写真展「路上」×ドキュメンタリー映画『わたしの自由について 〜SEALDs2015〜』